快虫総進撃~インセクト電撃大作戦

お盆の諸々に気を取られてすっかり忘れていたが、今月は劇場へ行った映画がほかにもあったのである。見てきたのはタイトルが某ディズニー映画と勘違いされそうな「アリのままでいたい」

ウチの家内が昔から昆虫好き(結婚してから初めて「月刊むし」という雑誌があることも知った(__*))だったこともあってこの手の映画は過去何本かお付き合いで見てきたのだけれども、私自身こうした動物の生態を紹介するテレビ等は昔から嫌いではなかったので特に苦痛であるとか感じたことは一度も無かったのだった(契約こそしてないもののスカパーの無料放送の日には必ずアニマルプラネットナショジオチャンネルなんかを喜々として見ていることもあるし)

この映画は昆虫写真家として有名な栗林彗さんを総監督として招き、彼の撮影した貴重な映像資料を紹介しながら日本に生息するお馴染みの虫たち(カマキリやカブトムシ等)の意外に知られていない生活状況(?)を四季を通して記録したものとなっていた。取り上げられている昆虫が子供の頃から知っているヤツばかりではありながら初めて知ったこともたくさんあって(カマキリの卵も見たこと無かったし、生まれたときから成虫と同じ形というのも実は知らなかった←サナギになるとずっと思い込んでいたのだが不完全変態だったんですなあ)見ているとふむふむと感心しつつなんだか「夏休みの自由研究やってる子供の心境」に陥ったような錯覚も感じてしまっていた(まるで意識が40年前に遡ったような(゜o゜;))

本作については基本的にそうした夏休みの子供に向けた作りとなっているためか一部ムシキングを見ているかのような描写があったり(最強甲虫決定戦!と謳った画面が急に登場する( ̄。 ̄;))そうかと思うと突然アニメパートが始まり、珍妙な絵柄の親子が昆虫についてシュールな会話の応酬を行うというよくわからない構成も取られている(この部分地獄のミサワという作家が担当しているのだけど、なんて気持ち悪いキャラ(絵)なのかと思ってしまった(°°;) 漫画ファンにはお馴染みの人なのかもしれないが、僕は生理的に受け入れられなかったなあ・・・ちなみにココヘ登場する声優さんは矢島晶子と藤原啓治の「しんちゃん」コンビ)おそらく子供を飽きさせないためにいろんな要素を取り入れて食いつかせようとしているのだろうが、実際の効果のほどはどうだったんだろうねー・・・(ーー;)(他にもナレーターがDAIGOだったり主題歌が福山雅治だったりといろいろ細かい売りはあるのだ)

で、その妙ちきりんなアニメが入り出した頃からちょっと気になっていたのだが、全編で使われている映像の半分くらいがどうも不鮮明なのである。先に書いたようなナショジオやアニマルプラネット、或いはBSプレミアムでやっている「ワイルドライフ」のようにHDや高感度カメラで撮られた物があまり無く、特に栗林さんの撮影した動画はふつーのSDビデオカメラで映したと思しき絵となっており、せっかくの珍しいビジュアルもこれでは(大画面にしたことで余計に粒子の粗い画面になってしまっている)台無しではないかと思ってしまうのだった(今回は2D版を見たけどココまで不精細な絵が続くと3Dでもさほど効果はなかったんじゃないかという気もしたな)

自然から昆虫たちがどんどん数を減らしている事実を憂いながら、過酷な現代環境を生きる虫たちの逞しい姿を見せたいという趣旨は理解できるし、この映画の見せ方すべてが悪いとは言わないけど、ちょっと無用なサービスが過ぎたというのかもっと正攻法な作りでも良かったのではないかと僕には思えたのである。そういう意味では言いたいことがこちららに伝わってくるだけに少し残念な映画だったかなと(この映画に限ってはむしろ自宅のテレビで見た方がより面白く感じられるんじゃないかな~)

ついでながらこの前日(8/1)に見た「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(字幕2D版)の感想も簡単に追記しておくが、吹替4DX版を愛媛で見てきてから数日おいての鑑賞ながら既視感はあまりなく、画面の暗かった3Dに比べてやはり2Dは明るい色調だったのがたいへん見易かった。同じ映画なので違う感想は特にないけれども、台詞に関してはやはり吹き替え版の方がリズムも良くウィットに富んでいたように思えた(比較してみるとこの映画の面白さは会話部分によるところが大きいのがよくわかる)

それから楽しみの一つだったジェームズ・スペイダーがアテたウルトロンの声は演技フォーマットが完全に「BLACKLIST」のレディントンそのままになっていてオモロかったなあ・・・( ̄。 ̄;)
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6 Comments

ちょい若おやじ  

予告編を見る限りだと、かなり迫力ある映像なのかなあと思ったのですが、あれが劇場サイズまでになると、画質が粗くなっているのですね。
確かに、ナショジオやNHK的なハイビジョンではないのは、予告編の映像からもわかるのですが。
ただ、さすがに昆虫映像のスペシャリストだけあって、つきつめているのでしょうね。撮影している所を撮影したドキュメンタリーで見たいくらいです。

あ、ちなみに、カマキリは毎年毎年自宅の物干しざおで産卵し、そして孵化するので、嫌と言うほど見ています。去年はうっかり、孵化する頃合いを見誤って、洗濯物に子カマキリが大量についていてあせりましたが。

2015/08/17 (Mon) 22:44 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

メイキングをどうして流さなかったのかと

>ちょい若おやじ さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

素材は凄く良かったしその部分は面白かったと思うのですが、如何せんイジりすぎてましたね( ̄。 ̄;)

余計な追加(特にアニメ部分)を取っ払ってもっと栗林さんのトークや彼の撮ったスチル写真等を全面に出すべきだったと私は思っています。

ちなみにウチの近所はカナブンやカメムシはよく見かけるんですが、カマキリはたま~に成虫がやってくるくらいで、卵も幼虫も生で見たことはありません(^_^;)

2015/08/18 (Tue) 21:30 | REPLY |   

カリメン2号  

子供も大人も

こんにちは。
カリメン2号です。

ネイチャー系の映画を日本が制作するのは、とても珍しいですね。
まぁ、昆虫なら子供も大人(少年の心を持った)も大好きですからね。
ただ、映画としての興行成績は伸びないでしょうが…。

2015/08/22 (Sat) 00:25 | REPLY |   

しろくろshow  

テレビ向きの題材でしたね

>カリメン2号 さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

レスが遅くなって申し訳ありません。昨日から旅行に出かけていてさきほど戻ってきたところでした。

この映画はどちらかと言えばテレビでやるべき内容だったように思います(それも出来れば3回程度のミニシリーズにして)

2015/08/23 (Sun) 21:01 | REPLY |   

カリメン2号  

自分は…。

こんにちは。
カリメン2号です。

ご旅行、お疲れさまでした。
そうですね。
自分もネイチャー系の映画は、好きでないので、ほとんど見ないです。
ドキュメンタリー映画は、観る機会も多いのですが…。
やはり、日本が制作したネイチャー系の映像は、テレビ放映が限界だと思います。
映画にしてまで、劇場で上映する必要があるかは、微妙なところかと思います。

2015/08/23 (Sun) 23:17 | REPLY |   

しろくろshow  

やりたいことが伝わるだけに惜しいなと思ってしまいました

>カリメン2号 さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

映画自体の枕詞としては「子供達にはもっと自然に接してほしい」というものだと私は思ってるんですけど、それが説教調の強制的啓蒙ではなく慈愛に満ちた視線で「・・・こういうのも良いと思うんだよ」という語りかけに近いものになっているためか、全体の意図としては好感が持てる作りになっていました。

残念ながら結果としては何度も書きますが、流す媒体とアプローチ方法に失敗したなような気がしています。今からでも遅くないから冬休みあたりにEテレで再編集版をもう一回放送したらいいんじゃないでしょうかねー・・・

2015/08/24 (Mon) 20:50 | REPLY |   

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