君は聞いたかあの鳴き声を

今月最初のサービスデーで「ジュラシック・ワールド」を見てきた。

3Dではなく2Dでの鑑賞ではあったけれどもかなり前列で見ていたため十分迫力はあり、洋物恐竜怪獣映画としては申し分のない娯楽度の高さに大いに満足して帰ってきたのだった。また、映画の骨格はシリーズ一作目「ジュラシック・パーク」から20年後という体になっているようで、話としてはそこから直接繋がる続編と考えた方が良いのかもしれないと思っているところである。

今夏は国産怪獣映画ばっかを大量に見ていたせいで最近何を見てもソレ反応してしまう傾向がある私だが(__;) 本作の「恐竜を島内で人間がコントロールしている」「かつて扱いに苦労した恐竜たちが新たなる敵と連携して戦う」と言った流れを見ているとあーなるほど、これは「怪獣総進撃」なワケやねと一人納得してしまうのでありました(「ロストワールド」や「Ⅲ」に登場した恐竜たちも随所で現れるし、同一画面にあと8匹(種類)くらい出てきたらもっとそう思ったことだろう)

容赦ない残酷描写が魅力(?)だった1作目と比べてその手の直接的流血描写は控えめになっており、どちらかというとファミリーユースのお客さんを相手にしているかのような感じで、捻りのない感想になってしまうけど本当にライドへ乗っている感覚を存分に味わえるようにもなっていた(USJのアトラクションもこれきっかけで舟から丸い乗り物に変えてくれたらいいのに)

他で意外と良かったのは添え物にしかならないと思っていたドラマ部分で主役の一人である少年の家族問題(両親が離婚の危機にあって二人の兄弟が今後どうなるかわからないという不安に苛まれる描写等)にかなりのリアリティがあったこと。調べたわけではないのでなんとも確証はないのだけど、監督のコリン・トレヴォロウ(なんとこの人デビュー二作目でこんな大作に抜擢されたそうで、今後は新作「スターウォーズ」最終作の監督も決まっているとか。こうなるとデビュー作の「彼女はパートタイムトラベラー」もチェック入れとかなアカンね)の実体験があってのことじゃないかと想像するほど切実さが生々しく伝わってきたのである。僕もまんまではないが似たような経験(両親の離婚で兄弟離ればなれの可能性に遭遇すること←ウチは実際そうなってしまったけどね)があるのでココはちょっとグッと来たところがあったのだ(ノД`)

その反対に クリス・プラットブライス・ダラス・ハワードのカップルの成り行きは完全に童貞野郎の描く恋愛ファンタジー( ̄。 ̄;) になっていたけど、この内容なら寧ろこの方が(結果論かもしれないけれども)話の邪魔にならずにすんなり受け入れられて良かったと僕は思っている。

全体としては悪いところの殆ど見つからない楽しい恐竜映画ではあったが、敢えて希望を付け加えるとしたらオーウェンとラプトル達との関わり方を極端に漫画的なものにしても良いので、それこそ馬のように彼らに跨がって(「ドラえもん」に出てくる"桃太郎印のきびだんご"みたいなツールを開発したということにして)パーク内を疾走するような場面があっても良かったのではないかと思ったし、もっとベタに恐竜と交流出来るようにしてくれた方がクライマックスで「本能VS刷り込み」の中で揺れるラプトルの気持ち(?)により感情移入できたような気もしたが、まあこれは余計なお世話と言うことで(°°;)

あと音楽の方はしっかりジョン・ウィリアムス作曲の「ジュラシックパークのテーマ」も使われており(担当はマイケル・ジアッチーノ)それだけでも安心感は相当なもの。やはり長寿シリーズでお馴染みのテーマ曲は欠かせないわけで、こういうのは他の映画でもきっちりやってもらいたいなと思ってしまう。
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6 Comments

カリメン2号  

しっかりとした初代の踏襲

こんにちは。
カリメン2号です。

『ジュラシック・ワールド』はしっかりと、初代『ジュラシック・パーク』の踏襲を踏んでいたように思います。
ストーリーにしても、出てくる小物や廃れた施設の跡なんかは、『ジュラシック・パーク』を観たことのある人なら、思わずニヤッてしてしまう演出ばかりでした。

2015/09/14 (Mon) 00:42 | REPLY |   

しろくろshow  

確かに

>カリメン2号 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

私もそれは随所で感じましたね~。小ネタ等の使い方に監督の1作目に対するリスペクトが滲み出ていて、そこはひじょうに良かったと思いました(ちなみに私がいちばんウケたのはパークのエントランスにハモンドの銅像が立っていたことでしたけど(^_^;)←20年前の事故の張本人なのに奉ったらアカンやろと)

2015/09/14 (Mon) 20:45 | REPLY |   

カリメン2号  

まぁ、創設者ですし…。

こんにちは。
カリメン2号です。

確かにありましたね。
まぁ、創設者ですし、仕方が無いのではないでしょうかね。
自分なんかは、壊れた施設にあったナイトビジョンゴーグルに、時代を感じました。
また、発煙筒でT-レックスをおびき寄せるところなんかは、動きまでそっくりで、劇場で思わずにやけてしまいました。

2015/09/15 (Tue) 20:33 | REPLY |   

しろくろshow  

つぎは

>カリメン2号 さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

三年後に予定されている続編では恐竜がパークの外に出てたいへんという「ロストワールド」をブローアップした話になるそうですが、そちらも楽しみですね(たぶん「GODZILLA 2」と同時期くらいの公開だと思いますが怪獣映画好きにとってはたまらない年になりそうです)

2015/09/16 (Wed) 22:17 | REPLY |   

ponch  

最近の再現図では、ヴェロキラプトルにも羽毛が生えているみたいですが、ジュラシック・ワールドの恐竜たちも羽毛が生えているんでしょうか。
怪獣好きとしては、最近の羽毛でモコモコの恐竜はこれじゃない感がありますね。羽毛でモコモコのゴジラとか、怪獣王のイメージ丸崩れですし。

ヴェロキラプトルって、最近は森秀樹版の戦国自衛隊にも出てきましたね。自衛隊は現在から戦国時代にタイムスリップするわけですが、ヴェロキラプトルは中生代から一億年後の超未来にタイムスリップするわけです。
映画化したら面白い劇画作品ではないかと思います。

2015/10/04 (Sun) 06:54 | REPLY |   

しろくろshow  

>ponch さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

あまり恐竜のディテール等は気にしない方なのですが、どちらかというと現実離れしてどんどん怪獣寄りになってくれた方が楽しいなと思うところはあったりします(いっそ光線出したり火を吐いたりしないかなとか(^_^;))

2015/10/04 (Sun) 22:04 | REPLY |   

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  • 2015.10.01 (Thu) 00:13 | ちょい若おやじの映画と読書の記録