You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆映画は液晶前の指定席で=TVやDVD等で見た映画の話  

そういえば文化祭の時期だな

先週の三連休に就寝前1本ずつ映画を見た。どーして直ぐに感想を書かないかと我ながら自分の実行力の遅さがイヤになるのだけど、完全に忘れてしまう前に記録として書き留めておくとする。

「キューブ■レッド」ザ・シネマでのオンエア)
 
"ソリッドシチュエーションスリラー"と言う言葉を一般的にした傑作「CUBE」の続編または関連作かと思ったが、これは全然関係の無いスペインの同系統映画(原題は”La habitación de Fermat” ←ほんでコレなんて読むねん??(°°;))

数学者が集められ密室で謎を解いていく(正解しないと部屋がどんどん狭くなって圧死させられるという仕掛け)と言う流れはなんとなく「名探偵コナン」や「ライアーゲーム」みたいなノリにも近い様な気はしたが 、トリックの構造や犯罪の動機付けなんかは実に貧相。ただ全編に漂う手作り感というか、殺人クイズの部屋が殆ど学校の文化祭催しでやってる企画会場に見えてしまうあたりは逆にほほえましさを感じて(スリラー映画でこういう意見もどうかとは思うけど( ̄。 ̄;))その点は本家「CUBE」にもあった予算のない中でなんとか映画を作ろう的心意気を感じさせてくれる。そういう意味では出来はさほど良くないが憎めない映画でもあった。


「平成ジレンマ」チャンネルNECOでのオンエア)

昭和の時代に世間を騒がせた戸塚ヨットスクールの今を追いかけたドキュメンタリー(制作は2010年)九月末のスカパー10日間無料放送で見た中ではこれがいちばんおもしろかったかな。かつてこういう事件を起こして裁判でも罪が確定し服役した戸塚宏が、刑期満了後の今もヨットスクールで問題行動のある少年少女を指導しているのが映画の中では淡々と紹介されていた。

そこには殊更扇情的なナレーションを入れたり、スキャンダラスな方向での画面作りなどはされておらず、既視感の中で語れば「ドキュメントNNN」の雰囲気にも少し似ている感じがする。法的に犯罪者と認定された戸塚の元へ未だに彼と彼のスクールを頼って全国から行き場のない親子が続々と集ってきているというのはこの映画を見るまでまったく知らなかったし、そうした事象を俯瞰で見ていると「体罰含みの教育」というものが簡単な善悪二元論だけでは語れないなとも思ってしまった。ホントに追い詰められた人たちの最後の駆け込み寺がこういう場所になってしまう事実を我々はもっと知る必要があるのかもしれない。


「鑑定士と顔のない依頼人」ムービープラスでのオンエア)

劇場公開時にいろんな方々が「良い」と言っていたのでいつか見ようと思い続けていた映画だった。今回満を持してよーやく鑑賞したのだけれども、あんまりガッツリ他のレビューを読んだりストーリーラインを頭に入れたりはしてなかったので途中までは「老いらくの恋に身を焦がす厭なじーさんが美女にメロメロになって心を氷解させていくハナシ」なのかと思い込んでいたら、全然違っていたので驚いてしまった(ーー;)(まさか大詐欺サスペンスだったとは・・・)

正直ミステリーとしての作り込みは設定にかなりムリがあると思うし、映画的にはクレアとなかなか会わずして話が進んでいった方がもっと盛り上がったんじゃないかとも思ったが(邦題が「顔のない依頼人」なんだから直ぐ姿見せてどうするよという気もしたな(°°;)それと壁の向こうにいるのがクレアじゃなく実は完成した機械人形かもしれないと、ややホラー的な想像もしていたくらいで←アホやなー(ーー;))僕がこの映画でいちばんツボに来たのはヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)とクレア(シルヴィア・フークス)が最初は電話だけでやりとりをしていて、まだ会ったこともない彼女にどんどん心が惹かれていく描写だったのだけど、ここは心情的にモノスゴク理解できる部分があったのである。

今から綴るのは私の実体験だが、22年前に転職したばかりの会社が倒産して失業保険で食いつないでいた頃、時間だけはたくさんあったので知人に勧められるままツーショットダイヤルという物にチャレンジしたことがあった。要は自宅でやるテレクラみたいな物だけど(使い方の説明は敢えてやらないが(^0^;))つまりその番号に電話をかけて待機していれば外部からアクセスしてきた不特定多数の女性と会話が出来るというシステムである。

失業中で彼女もいなかった自分にとっては女の子と他愛のないお喋りをするだけでも当時はかなりの気分転換になったものだった。そんな中何人目かの女性と繋がった際に、会話のポイントが凄く合う人がいたのだが「もっとこの人と話したい」と思った僕は制限時間近くなった時に思い切って自宅の電話番号を教えた。イヤならかけてこなくてイイし、もう止めようと思ったらそこで電話をしなければいいからとダメ元で交渉してみたら次の日にその子からコールがあり、以後毎晩23時が来ると彼女から電話がかかってくるようになったのだった。受話器越しに会話は弾み、だいたいは深夜2~3時くらいになってどちらかが眠くなったら電話を切るという睡眠導入剤の役目も果たしていたかな(ーー;)

そんな電話が二週間くらい続いたあたりで当然だが「会いたい」という心境が湧いてくるのを押さえられず、それとなしにそういう振りも話の中に入れてはみるのだがナチュラルにスルーされる感じがしてそれ以上突っ込むことは出来なくなってしまっていた。結局そういうコミュニケーションスタイルはさらに一月続き、ちょうどその頃僕の再就職も決まりそのタイミングで「話し相手になってくれたお礼に食事奢るから一度会ってくれ」とストレートに告げてみたところ「明日行ける日決めて返事する」と言われ、いつも以上に翌日23時を楽しみに待っていたのだが、その日電話が鳴る事はついになかったのである。その後彼女からの連絡は一切途絶え、数日後仕事に行きだした僕はふたたびつまんない日常の中へ埋没していく日々に戻っていくことになったのだった。

残念だったけど不思議と腹が立ったりとか裏切られたという気にはなれずに(そらその日から数日はそれなりに凹んでいたけど(^_^;))むしろ死ぬほど澱んでいた日々を少しでも潤う状態に戻してくれた彼女には本気で感謝していたし、僕との交流を絶ったそのことに対してネガティブな感情はまったく持てなかった。そもそも電話をくれるようになったきっかけ自体ホントのことはわからないし、ひょっとしたらそのツーショットでアルバイトの"サクラ"をしていたのがたまたま暇つぶしで話し相手になってくれたとか、実は結婚していて亭主が夜勤でいない間の話し相手として僕を使っていたのかもしれない。スタートはお互い名前も顔も知らないウソだらけの中で始まった関係だったはずだけど、毎晩声を至近距離で交換しているウチに心が動いていくのを少なくとも僕は否定することが出来なくなっていたのだった。彼女がコンタクトを止めた真の理由は不明だが、どこかで自分と同じような心の動きが数ミリでもあったからだと今でも僕はそう思っておきたいのである(たぶんこれ以上はヤバイみたいな危機回避の心理が働いたのだろうけど、それが「本気になるかも」という心の抑制であればまだ嬉しいなと( ̄。 ̄;))

そんなわけで、この映画全体のテーマでもある「ウソの中の真実」というのはまさにこういうことだと僕は身勝手に解釈しているのだけど、クレアがヴァージルに対して少しは気持ちが動いたのではないか、或いはラストシーンあの店で待っている彼の前ににいつかクレアが来るのではないかという儚い期待は結果どうこうではなく「そう思いたい」ものだと強烈に共感してしまう物になっていたのである(オトコとは未練と思い込みで成り立っている生き物なのだよ・・・(T^T))
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Comments
Edit
> この映画全体のテーマでもある「ウソの中の真実」というのはまさにこういうことだと僕は身勝手に解釈している

↑まったく同感です!
そればかりか、恋とはそういうものなのだ、
女とは、男とは、そういうものなのだ、
と監督は言いたいのじゃないかと思いました。
Edit最後は潔癖症のこととか忘れてました(ーー;)
>つかりこ さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

同意していただけて嬉しいです( ̄。 ̄;) 勝手な想像ではありますが、トルナトーレはこの映画をミステリーの傘を借りてオトコの女々しさとか、なんでも美しい思い出で処理しようとする男子的一人ご都合主義な脳反応をしみじみ語りたかったのかな?なんてことも詮索したくなりました(^_^;)
Edit
こんばんは。

何と素晴らしい経験の持ち主なんでしょう!
テレクラって経験ないけど、飲み屋のお姉ちゃんと妙に話が盛り上がったりするのもそんな雰囲気なんでしょうね・・・(^_^;)。

つかりこさんへの返事での「トルナトーレはこの映画をミステリーの傘を借りてオトコの女々しさとか、なんでも美しい思い出で処理しようとする男子的一人ご都合主義な脳反応をしみじみ語りたかったのかな?」というのはとってもよく分かります。
Edit
『鑑定士~』
僕もこれ好きですね~。
これは当時、つかりこさんともブログでやりとりして、解釈で盛り上がりました。

しろくろさんの経験談、興味深かったです。
まさにこの映画みたいですね。
真意がまた謎なところもより映画と同じようで、面白いなあと思いました。

個人的にはドナルド・サザーランドがグッでした♪
それと、TB打たせていただきますm( )m
Editおはようございます。
『鑑定士~』 面白そうなので興味津々です。
WOWOWチェックしてみます。

ワタシもちょい若おやじさん同様、しろくろさんの経験談を楽しく拝読しました♪
女性の立場から言わせてもらうと・・・・お相手の方は見た目に自信が無かったんじゃないかな。
想像の世界では絶世の美女でいたかった。夢を壊したくなかった。そんな気持ちが働いたのでは。
バーチャルを壊して現実世界に生きたく無かったのかも。

芸術の秋ですね~。
映画いっぱい見なくちゃですね☆
Edit経済的な事情もありましたが
>バニーマン さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

飲み屋(スナック)は私も大好きで良く通ってたんですが、このときは資金もあんまり無くて(安い店しか行ってなかったけど、何回かに一度はボトルも下ろさないといけないし)こういうツールの方が安価で手軽だったんですよね(^_^;)

自分の中では未だにキレイな思い出のつもりでいますが、たぶんこのときの彼女はこんなことなんかすっかり忘れてるかもしれませんね(ーー;)
Edit今思うとひょっとしたら秘書もグルだったかもと
>ちょい若おやじ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

今回この映画見てふと昔のことを思い出してしまったのですが、今こういうことをしようとするとLineとかで相手を探すことにになっちゃうんですかねー・・・そう考えると昭和的な話だったんだと思ってしまいます。

そうそう、ドナルド・サザーランド80歳来たのに元気だしよー新作も出てますよね。出演ペースが息子のキーファーと変わらないんじゃないかと感じるくらいです(ーー;)

※TBありがとうございます。あとで打ち返しに(?)伺います(^^)
Editなるほど、それは考えてませんでした・・・
>mia☆mia さん

こんばんは、コメントありがとうございます(・_・)(._.)

会うことについて何度か話したときハッキリ「いや」とは言われなかったので「いつかは」という期待を持っていたわけですが、なるほどそういう発想(見た目に自信が無かったんじゃという件)は自分には無かったですね~・・・

オトコ側サイドからの意見だとそんなんお互い様じゃないかと思うんですが(こちらも別段絶世の美男子というわけでもないのに)夢を壊したくないという心理も今なら理解できます。

そしてこの映画みたいにもし相手の子がクレアみたいな美人だったら、自分もきっとヴァージル状態になっていただろうなと想像してしまいました。
Edit私もけっこう似たような経験があります。
 私も20数年前だったか、女友達の話し相手をやった事とがあります。
 久しぶりに出会った学生時代の女友達や、スナックのチーママや、市民運動で知り合った危うそうな少女とか。

 大概、夜の10時ころに電話がかかってきて、明け方まで話すパターンが多かったですね。空が明るくなるまで、私はどちらかというと聞き役です。

 市民運動関係の危うい少女なんか、わざわざ仕事が休みの日を狙ってかけてきて、あれこれと愚痴を聞いてやりました。

 みんな可愛らしい子だったので苦にはなりませんでしたが、残念ながら、最後は険悪な関係になって喧嘩別れしてしまいました。

 一定の距離を置いた友達付き合いを維持すれば、たぶん今でも友達のままだったんでしょうけど、少し私が踏み込みすぎてしまいました。
Edit声だけというのがまた独特な間合いなのでしょうね
>晴雨堂ミカエル さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

実際にあって話をするより電話だけで喋る方が深い話にはなりますね。

今でもふと思い出してどうしているのだろうなと考えることがありますが、そういう異性に対する思い出に回帰するのもオトコ独特の感性なのかもしれません(ーー;)
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