でっかいことは良いことだ

少し前に妻からの要請で「図書館戦争 THE LAST MISSION」を一緒に見に行ってきた。


有川浩の原作をすべて通読するほどこのシリーズの大ファンである家内は過去にも劇場アニメ版実写劇場版第一作スペシャルドラマ「図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ」をすべて見ており、我が輩も半ば強制的に(?)鑑賞をすることを義務づけられていたのであった( ̄。 ̄;)

原作は未読のままだがその甲斐あってある程度「図書館戦争」の楽しさのツボや作品のエッセンス等もわかってきて、むしろ本作の前日譚扱いとなっていたドラマ版などは自分から見てみようかと思っていたくらいで、ここまではどうやら家内による家庭内啓蒙が上手くいってきたと言うことなのかもしれない。

この「LAST MISSION」では基本設定含めた作品世界のベースも既にわかっている中での鑑賞だったためにストーリー中心でを追いかけることができ、アタマから映画の中へと没入するのにさほど時間はかからなかった。殊に市街地での銃撃戦・高度な格闘術を駆使した肉弾戦含めて激しいアクションが長時間続き、そこは見応えある場面として十分「映画の売り」になり得るモノではあったけれども、ここでハタと気が付くのは果たして「図書館戦争」がそうした"ミリタリー映画"として何処まで本気なのかという疑問だ。

私がここまでのシリーズ・関連作を見ていて面白いなと感じるのは、おそらく原作ファンの人も皆そうだと思うのだけど、やはり"どこまでも恥ずかしげもなく展開される少女漫画的ラブストーリー"の方だという気がするのである。公開直前にオンエアのあったドラマ版「ブック・オブ・メモリーズ」などはその点を田中圭/土屋太鳳(ふだん若い女の子にはあまり反応しない我が輩だが、このときの彼女は本気で可愛いなと思ってしまった( ̄。 ̄;))のカップルに置き換えて上手く処理していた様に見えたので、映画版でもやってやれないことはないと思うのだけど、どーもそれを敢えてやらずに「オレはこれで勝負したいんだ!」みたいな佐藤信介監督の主張をすごく感じる作りになっているように思えたのだった。

その意気やよし!で、やろうとしていることは理解できるのだが残念ながらこの話に限っては観客側のニーズと制作側の見せたい物との、所謂需要と供給のバランスがあまり合ってないんじゃないのかという気がして仕方がなかったのである(前作含めて映画版二作の割合を見ていくと戦闘が8割で色恋沙汰は2割程度だったように思うのだが、極端な話これが逆でも全然問題なかったのではないかと思うのだよ)

それと小説の中ならまだしも映像でこのハンディキャップ戦(良化隊は通常攻撃が可能なのに対して図書隊が専守防衛で威嚇することしかできない点等)を見せることにより図書隊側の弱さが際立って伝わってしまい、延々と「負け戦」を見せられることのつらさがあるのもきびしいところで。さらにどう聞いても手塚の兄(松坂桃李)が語る図書隊の存在意義の方が理屈は通っているようにも感じられて、見進めば見進むほどに「こいつらは(図書隊)なんのために命がけで働いているのか」というのがわからなくなってもくるわけでねー。

むろん映画の中では「自分が好きな本を読むことすら許されない国家に真の自由は存在しない。いずれそれは本の検閲だけでは終わらなくなる」という主義主張がポイントポイントで台詞として語られるのだけど、どうしても空疎な印象を拭えないままなんとなく映画が終わってしまった感じだったし、僕はそこが少し消化不良だったかなと。

上でも書いてるけどこれが軍隊の中の恋愛話メインで進んでいけばその合間合間で入る本格的な軍事アクション(それにしても前作といい今回といい、岡田准一の動きはホンマにすごいな(ーー;) これだけやれるなら次の「エクスペンダブルズ」にアジア系悪役で出ても大丈夫なんじゃないかと思ったなあ←小さい体を利して大男達のアキレス腱を小刀でスパスパ切っていくとか・・・)がちょうど良いカウンターになってオトコでも楽しめるラブストーリーになっていたと思うし、思想的な押しつけや設定の不備等もさほど気にならなかったのではないかと思うのである。次回作がもしあるのなら多分それも見に行かねばならないので(^◇^;)個人的にはそこを再整備してもらいたいなとついつい期待してしまうのでありました。

しかしこれだけ関連作を続けて見ていると今までさほど興味の無かった榮倉奈々がカワイイと思えてくるから不思議だ。もともと小柄で肉感質な女性が好みの我が輩だったが、長身美女(見上げるような大女)も悪くないんじゃないかと一瞬趣旨変えしそうになったくらいで・・・
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  •  図書館戦争 THE LAST MISSION 感想
  • オススメ度: ★★★ あらすじ: 近未来の日本では、人権を侵害する表現を規制するための「メディア良化法」によって、不適切とされたあらゆる創作物は、その執行機関である良化特務機関(メディア良化隊)による取り締まりを受けることが決められている。 この執行が妨害される際には、武力制圧も行われるという行き過ぎた内容で、メディア良化法は世間では「世紀の悪法」と呼ばれていた。 ...
  • 2015.11.02 (Mon) 23:20 | きままに生きる 〜映画と旅行と、時々イヤホン〜