オレの脳内IMEはバグだらけ

この週末忘年会に参加するため我が輩は高松に足を伸ばしてきた。今回は最初から一泊する予定だったので少し早めに香川入りして宿の確認をしたのち近隣ある映画館を散策してみることにしたのだ。香川には現在映画館が六館ほどあるのだが、いわゆるミニシアターと呼ばれるものはこの日私が宿泊した瓦町駅前界隈に二軒だけ残っていて、どちらもかなり昔から営業している老舗劇場ではあったが、徳島から行くことはなかなか無いところでもあったわけである。たまたまとは言えせっかく良いエリアに来たんだから、映画ファンの一人としてはちょっと巡ってみようかという気分にもなっていたのだった。

画像2最初に訪ねたのはロッポニカ高松という成人映画館(左写真参照)

自分の場合とっくの昔にハタチも超えてこういうところにいつでも行ける状況ができあがっていたのに、なぜか今まで「成人映画館」と呼ばれる類の場所に行ったことはなかった(地元がこういう映画の上映を止めてしまったというのもあるのだけど。今は貞光(県西部)の方でときどきかかっているという話を聞いたことはある)特にイヤらしい物を見てハアハアしようなどと言う気はなかったし(真面目な話エロに特化するならネットやAVを見た方が遙かに興奮できるわけで)ポルノ映画館がどんな物か純粋に知りたかったという好奇心のみで入り口まで来てみたのだけど、さあ入ってみようかと一歩足を進めた瞬間どういうわけか動きが止まってしまい( ̄。 ̄;)情けない話だが我が輩そのままあっさり撤退してしまったのでありますよ。

理由はなんとも感覚的な話になってしまうのだが、どーも建物から瘴気のようなオーラが発生していて私の進行を足止めするかのような危険信号的な物を察知してしまったのである。で、ふと看板横に書いてあった割引案内を読むと「カップルの方、あるいは女装の方は入場料1000円になります」とオソロシイ事が書いてあり(ーー;) それを見た瞬間「あ、これは一見さんは入ってはいけないのではないか?」とそう判断してしまったのだった。後からネットで調べたらここって地元のハッテン場として有名なところだったそうだ。なるほど、内から湧いてきた"逃げろ!"の合図はそういうことだったのかと妙に納得してしまったけどさ(まあ多分入ったら入ったでノンケの人に害は無く普通に映画見ることは出来たと思うけれどもね(^◇^;))

今思うと物見遊山感覚で入ってみれば良かったのにという気もするが、今度は誰か連れがいるときに挑戦してみても良いかもしれない(オトコ二人で行ったらよけい誤解されるか??)

で、仕方なくもうひとつのミニシアターであるホールソレイユに廻り、こちらでやっていた「ピエロがお前を嘲笑う」という映画を見た。劇場そのものの話はひとまず置いといてこの映画の感想をさらっと書いておくとする。

おそらく地方のシネコンではやってくれなさそうな珍しいドイツ製のサイバー系サスペンス映画(こういうのが普通に劇場公開されるんだからミニシアターというのは素晴らしい)原題は"Who Am I"と一瞬ジャッキー・チェンの映画かと勘違いしそうになるが(ーー;)この言葉は映画の中で後々重要なキーワードとなっていくのだ。あと邦題の「嘲笑う」が最初は読めなくて( ̄。 ̄;)思わずスマホ出して文字入力画面で確認してしまったのだけど回答が判明すれば「あ、そういえばそうだよ、忘れてたよ!」と自分のポンコツ脳の動きが悪くなっていることを嘆くハメになってしまった・・・

内容というかストーリーのどの部分を書いてもすべてネタバレに繋がりそうな気がするのでそこは一切紹介しないが、ラストに関しては「ええーー!」ではなく「ほほー」と黙って頷きたくなるような、そういうオチだったと言わせて頂きたい(°°;)

枝葉の部分で印象に残ったことを書けば、ハッカーが主役の話なので電脳空間が画面によく登場するのだけど、その演出方法が"地下鉄に集まってくるストリートチルドレン"に擬人化した形で描かれていたのは面白かった(1アカウントが人間一人という扱い)ああいう見せ方が今まで無かったとは言わないがコンピューターウィルスを手から手へ渡そうとする描写なんかはとてもユニーク(それで台詞はすべて吹き出し風チャット文字で顔の横に出ているのが可笑しい)

それとドイツ映画なので知っている俳優さんがヒロインのハンナー・ヘルツシュプルング(「愛を読むひと」に出ていた女優さん)以外誰も居らず(ーー;) 役者イメージによるストーリーの決めつけが出来ないために先を読むのを思いっきり難しくさせており、これは要するにサスペンス映画を見るにあたってたいへん好都合な環境を生み出していると言うことでもあるのだ。

そんなわけで特に調べもせずに入った映画だったけど、僕はコレひじょうに楽しい作品だったと思いましたなあ(最近の映画で雰囲気近いものだと「グランド・イリュージョン」あたりになるかな?なんにせよ一回見たら人に勧めたくなる映画でもあったなと)それと本作はハリウッドでのリメイクも決まったらしいので、それはそれで誰がどの役やるのかという点だけでも見てみたい気はしている。

さてそれでホール・ソレイユ自体の話になるが、実は我が輩ここへ来るのは三度目で、最後に来たのはたぶん8年くらい前。もともとソレイユは戦後間もない頃から営業していた映画館で、数年前に一度休館しながらも見事復活して今も連日意欲的なプログラムを上映し続けている。 ※その辺の詳しいことはこちらで
画像1

佇まいはもう完全にザ・昭和の映画館という趣があって良いのだ(上写真はその日撮影した物)また、前回来たときはまだデジタル対応しておらずフィルムによる上映のみだったのだが、今回はDLPに変わっていたおかげで画面もクリアになっておりたいへん見やすい物となっていた。あと、お客さんの入りが過去二回に比べると格段に良くなっており、シネコンの無難な作品チョイスに満足できないコアな映画ファンがこんなに沢山集ってくれているのかと思うとなんだか嬉しくもなってしまうのである。

たいへんだと思うけれどもなんとか頑張って続けて欲しいなと、隣県の人間ではあるがそう思わずにはいられない劇場でもあった(あ、むろんロッポニカにも同じように頑張って欲しいとは思ってますよ(ーー;))今度は8年と言わずもっと短いインターバルで行かねばイカンね。
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14 Comments

バニーマン  

アダルトorピンクor成人

こんばんは。

当時はなんと呼んでいたのか思い出せませんが、
ピンク映画だったのかな~・・・?

二、三度行ったことあります、その手の映画館。
当時は日活ロマンポルノですね。

僕が行っていない別のその手の映画館に先輩が行ったところ、男性に手を握られ逃げてきたそうです(笑)
僕はそんな経験無くて良かったです(笑)

2015/12/22 (Tue) 21:31 | REPLY |   

よしお  

こんばんは

自分はここ何年も映画館で見るって事はしてないなぁ。
前に行った時に、後ろに座ってた人がマナー悪くて、靴はいたまま頭の部分の座席に足を乗っけてきたりして、不快になって以来から自分は映画館には行ってないなぁ。
見たいものはDVDを勝うか、レンタクして見るって感じかなぁ(^。^)

2015/12/22 (Tue) 23:15 | REPLY |   

しろくろshow  

その頃いちばん見たかったです

>バニーマン さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

実を言うと僕は80年代頃のロマンポルノを見てみたくて、そういう懐かしの名作(金子修介や周防正行あたりの)を上映してないかという期待も持ちつつ今回覗いてみたところもありました。この日上映してたのは新作オンリーだったようで、それも入るのを止めた理由の一つではありましたね。

しかし人生で一度や二度は同姓にアプローチをされるという経験をしてみてもいいんじゃないかと(^◇^;)今になってそんなことも考えてしまったので、一回くらいは鑑賞チャレンジしてみようかなと思ってます。

2015/12/23 (Wed) 18:39 | REPLY |   

しろくろshow  

わたしはやはり映画館が好きです

>よしお さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

あー、確かに映画館での不愉快な体験は私も何度もあるのでよくわかります(ーー;)

しかし何も邪魔するもののないベストポジションで最初から最後まで見たときはやはり映画館で鑑賞してヨカッタナアと言う気になってしまいますね。

圧倒的な大画面と大音響とに包まれて2時間の現実逃避に出かけるあの快楽は劇場ならではの物といういうふうにも思います(自宅での映画鑑賞とはまた楽しみ方か違うというか、どこか「別物」という感覚もあるような気がしています)

2015/12/23 (Wed) 18:44 | REPLY |   

しとり  

足跡から訪問させていただきました。
いつもブログを見て下さってありがとうございます。

噂には聞いていましたが、こういう映画館って本当にあるんですね(@@;
淀川長治さんも子供の頃に映画館で似たようなカップルを観たことがあるとどこかで書いていましたが、映画文化とゲイ文化は浅からぬ因縁があるのか。
ゆるい映画ファンですが、一度はそういう映画館で観てみるのも面白い体験かなと思ってみたり(モチロン怖いもの見たさ的な意味で)。

まぁ、怖すぎて映画に集中出来ない可能性の方が高いですが(笑)

2015/12/23 (Wed) 22:58 | REPLY |   

カリメン2号  

劇場は一期一会

こんにちは。
カリメン2号です。

成人映画の映画館には行ったことが無いですね。
一度くらいは行ってみたいと思うのですが…。
そうですか。
襲われないためにも、事前の下調べをしてから行ってみることにします。

単館の映画館は良いですよね。
風情と言いますか、味わいがあるんですよね。
事前情報なしに観た作品が良い映画だと、とても得をしたような気持ちで劇場を後にできますし。
何よりも客層が落ち着いているように思います。

2015/12/23 (Wed) 23:40 | REPLY |   

楽珍劇場  

メリークリスマスです!

我がうどん県に来られてたんですね~

地元ながら、ソレイユには夏頃に塚本晋也の『野火』を観に行って以来ご無沙汰です。
(『ナイトクローラー』が気になっていたのですが)

ロッポニカ高松も息が長い館ですよ~
Showさんも書いてらっしゃる通り、
一定層の需要があるので存続していると聞いたことがあります。
しかし、ここに足を踏み入れる勇気はさすがに無いですねぇ・・・

映画館がシネコン一色になってしまうのも味気ないので、
地元民としては、こういった独自のカラーを持つ館は応援していきたいですね。
(でもロッポニカに行くのは・・・やっぱり無理)

2015/12/24 (Thu) 19:44 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

挑戦意欲はゆるく継続中です

>しとり さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>
なにびにはじめまして(^.^)

私は絵心のない人間なので絵を描ける方はそれだけで凄いなと感心してまうところがありまして、しとりさんのように画力のある人は羨ましいとも思っています。

それからこういう特殊な層の人御用達の劇場というのは全国何処でもあるらしいので、もしお近くに「らしき」ものがあったらチャレンジしてみてください(^◇^;)

※またいつでも遊びに来てください。今後とも宜しくお願いします(^^)

2015/12/24 (Thu) 21:40 | REPLY |   

しろくろshow  

心穏やかになれました

>カリメン2号 さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

このホールソレイユという劇場は椅子に座っただけで昔地元にあった今は無き映画館のこととかをいろいろ思い出せてとても懐かしい気分に浸れました。

席も指定じゃなくて好きなとこ座れるし、映画始まるときにブザーが鳴って暗くなるあの感じが良いんですよね(^◇^;)

もう私のいる徳島にはその手の劇場はゼロなので、頑張ってる全国のミニシアターは地域関係なしで応援したいと思ってしまいます。

2015/12/24 (Thu) 21:50 | REPLY |   

しろくろshow  

ホテルの位置がたぶん

>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

今思うと当日私が宿泊したホテルは昔高松東宝があった場所のような気がしてきました(ソレイユの斜め前で交番の横)11年前の閉館イベントに行ったのを昨日のことのように憶えているのですが、実際のところどーだったんでしょうかね・・・

あと、ソレイユやっぱり良いですねー、一階のレストランの人からチケットカウンターの人まで「映画好き」という雰囲気びんびん出してますし(以前来たときは同じ人が上と下で店番しててビックリしたこともありました( ̄。 ̄;))なんか落ち着きます。

ロッポニカはそのうち再挑戦(?)したいのですが、いっそのこと酒飲んだ後でふらっと入ってみるのもアリかもしれませんね(そのときは「怒りのデスロード」に出てきたような貞操帯が必要だったりして・・・)

2015/12/24 (Thu) 21:59 | REPLY |   

迪  

初めましてです!

こんばんは~^^
いつもブログへのご訪問ありがとうございます。

何度かこちらにもお邪魔したことはあったのですが、興味のある話題ではなかったのでスルーしてしまっていましたが、今日は興味のある話題でしたので登場しました(笑)

文章をしっかりと読ませて頂いたのですが、そういったお仕事をされていたのでしょうか??
まずとても文章がお上手だと感嘆してしまいました^^
うーんと唸ってしまう程、小説などを読んでいる気になりました。

ところで、「ピエロがお前を嘲笑う」を観られたんですね!
うらやましい限りです。。。。
私も観たかったのですが、関東圏でもわずかな映画館でしか上映していなかったのでとても残念です。
主演俳優はドイツでは有名な俳優さんなのですが、日本ではあまり知られていないかもしれないですね^_^;;
一応ハリウッドでリメイクも決定している作品です。

突然唐突にお邪魔してしまって申し訳無かったのですが、どうしても書きたくて登場しました。

ではでは

2015/12/26 (Sat) 00:29 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

ありがとうございます

>迪 さん

こんにちは、コメントありがとうございます_(._.)_
ならびに初めましてですm(__)m

いや~、畏れ多い褒め言葉を頂戴しましてたいへん恐縮しております(^_^;) 本人的には居酒屋で好きな映画やドラマの馬鹿話をしている感覚のつもりで書いているだけなのですが、そう仰っていただけると本当に嬉しく思います。

迪さんのブログは最初ラベル関連のデータを探していてお邪魔したのですが、書かれているジャンルも幅広く(あ、美味しそうな食事写真も目に留まりました)ふだん私があまり見ない映画やドラマの紹介記事も多くて逆に参考になるなあと思って読ませていただくようになりました。

「ピエロ」は無計画に飛び込みで見た割には本当に楽しい映画だと思いましたね~。トリックや映画そのものの構造は他の映画で見たことあるような部分もありましたが、アレンジが旨くてその辺は全然邪魔になりませんでしたし、機会があったら是非ご覧になっていただきたいと思います。

こんな偏ったブログではありますがいつでもお越しくださいませ。わたしもまたそちらにお邪魔してひょこっとコメントすることもあると思いますので、今後とも宜しくお願いいたします<(_ _)>

2015/12/26 (Sat) 11:26 | REPLY |   

偲  

こんにちわ!

「ピエロがお前を嘲笑う」観られたのですね。
うらやまし~い!
上映中に結局行けなくて、DVD待ちになりましたが
アメリカ映画ではないので、発売が遅れそうな予感
がします。

腹いせというわけではないのですが、前のブログ
に書いてくださってたシッチェス映画祭の「道化
死てるぜ!」をケーブルで観てしまいました。
あれってコメディ…ですよね。こじんまりしてますが
結構良く出来てるなと思いました。

2015/12/26 (Sat) 17:56 | REPLY |   

しろくろshow  

あ、ピエロ繋がりですね(ーー;)

>偲 さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

「ピエロ」のDVD情報私も調べたんですけどドイツ版しか紹介されてませんでしたね。

どっちかって言うと劇場より自宅で見て、後から細かい確認とかしたくなる映画かもしれないなという気もしています。

それから「道化」ですが私もアレはコメディだと思いました(^_^;)(作った人の意図はわかりませんが)エンディングで殺戮場面のメイキング風景とかが入ってましたけどホラー要素のある映画であれは珍しいですよね(あんなほのぼので良いのかと)

2015/12/27 (Sun) 21:22 | REPLY |   

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