770(ダブルセブンオー)は徳島の郵便番号

記録するのを完全に忘れていたのだが、昨年12月に「007/スペクター」を見てきた。

軽く一月前に見た映画の話を年またいでから今頃書くのもどうかとは思うけれども、なんとかまだ記憶があるうちに綴っておかねばなるまい。全体の感想としては「ダニエル・クレイグ・007卒業記念映画」のような趣に統一されたムードがあり(これで降板するとかの確定的なニュースソースを目にしたわけではないし、次作でもあっさり出演している可能性はあるが)この映画そのものが「カジノロワイヤル」以降のシリーズ完結編の体を成していた気もするのである。

それはストーリーの面でもそうだったし(過去三本の悪役連中がスペクターのメンバーだというのを確定させてるところ等含め)もっといえばクレイグ版になってからそうとう薄味になっていた旧来の「007らしさ」(いわゆるボンド映画お約束の数々を指す←実は「慰めの報酬」くらいからそれが少しずつ小出しにされてはいたのだけど)というものを一気に詰め込んだかのような構成は「今まで重厚な(重々しい)作りで悪かったね、最後はぱーっとやろうか」と、製作サイドがクレイグに言っているかのような事すら想像させてしまったほどで。

また、それに併せて過去作のオマージュも目一杯用意されていて、例えばこれは少し違うかもしれないけど導入部が"死者の祭"からスタートするのは「死ぬのは奴らだ」と若干イメージかぶりしていたし、それに続くヘリアクションは「ユア・アイズ・オンリー」を彷彿させ、列車内での大格闘は言わずもがな「ロシアより愛をこめて」と"007祭"の賑わいを随所で感じる作りになっていたと思うのだ。

さらにシリーズ最大の好敵手であるお馴染みブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ。最初どうかなと心配してたけど見てみたらこのキャスティングは絶妙だった)をラスボスとして登場させることにより「カジノロワイヤル」から10年近くかけてようやく"ぼくらの知っている007(但し現代風のアレンジかなりあり)"へと回帰してくれたわけで、これでダニエル・クレイグが演じた「若き007・スパイはじめて物語」はついに完結したと言っても過言ではないと僕には思えたのである。

そのブロフェルドでぼくが唯一不満だったのはペットの猫、顔の傷と言ったビジュアル的特徴をああいう形で見せたのであればどうして邪魔な髪の毛も一緒に処理しなかったのかと(演出上そのチャンスはあったはずなのに、なぜやらんのか不思議だった)次回作に登場するならそこはきっちり対応してほしいなと思うけど、あるいはもうそのつもりなのかもしれないな・・・

で、上で書いている「007らしさ」が何か?なんてことをここで長々とは書かないけど(大仰な登場の仕方をした敵が最後腰砕けでやられてしまうというのもあり)その一つでもあるボンドガールの魅力も本作は炸裂しており個人的にはエヴァ・グリーン以来のアタリ。モニカ・ベルッチレア・セドゥという伊・仏を代表する女優さんを揃えたのも豪華だったし(熟女好みの我が輩はモニカ姐さんの出番が少なすぎてやや物足りないところもあったが)メインヒロインのセドゥの個性もかなり前面に出ていて可愛く酔っ払った挙句「ベッドに入ってきたらコロス(`_´)凸」と言い放つ気の強さなんてのも実に良かったわけである(ドレスを着て登場した場面を見たうちの家内は「ほぼハダカやん(__;)」と驚愕していたけど我が輩も同感。どんだけスタイルええねんと)

ともかく本作は007シリーズのファンであれば良い意味で原点回帰したことに対する喜びも感じつつ、新作スパイアクション映画としても十分堪能できる娯楽作品になっていたなと、我が輩かなり楽しんで映画館から帰ってきました。

※過去三本の007映画感想

カジノロワイヤル
慰めの報酬
スカイフォール


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8 Comments

楽珍劇場  

最近はスパイものが豊作ですね!

とても楽しめました『スペクター』。
実は今まで007シリーズをあまり観ていないせいで、
過去作のオマージュ的な遊びがよく分からなかったのは残念ですが・・・

とにかくダニエル・クレイグが良いです。
『インポ』シリーズのトム・クルーズの甘いマスクとは対照的な、
渋いルックスが好みです。

だけど、ボンド以上にベン・ウィショー演じるQも大変気に入っているので、
彼らの続投を期待しております。

2016/01/13 (Wed) 20:11 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

なんと「キングスマン」明後日まででした・・・

>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

私もクレイグボンドの中ではもっとも楽しめた映画だったと思います。ラストでスパッ!と前後裁断したかのような気っぷの良い終わり方は過去三本にないものでしたね(^_^;)(「これで店終いじゃっ!」と言ってるようにも見えたんですが・・・)

次作のボンドが誰になっているのかは(或いはもう一本くらいクレイグでやるのか)わかりませんが、私も他のメンバーはそのままで良いような気がします。せっかく若い人にQ役を振ってるんだから彼にはあと15年やってもらってもいいくらいです(マネーペニーは時々チェンジしても良いかも( ̄。 ̄;))

そうそう、なんと徳島では公開スルーだった「キングスマン」が例のufoシネマで公開されていたのを今日になって知りました。明後日で終わりだそうですわ(T^T)気づくのが遅かった・・・

2016/01/13 (Wed) 22:55 | REPLY |   

kei  

「ボーン」シリーズの影響を受けて始まったシリーズが徐々に本来の持ち味に回帰していったというイメージがあります、ダニエル・クレイグ版は。
特に本作はある意味待ってました!ではないでしょうか。

>導入部が"死者の祭"からスタートするのは「死ぬのは奴らだ」と若干イメージかぶり

確かにそうですね。
冒頭で感じたデジャヴはこれでした。
「死ぬのは奴らだ」は私が初めて見た007です。

2016/01/13 (Wed) 23:32 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

言われてみれば

>kei さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

なるほど、そう言われて納得しました。「カジノ_」のハード路線はアレを目指していたわけですね(新生007を作るに当たって内容面でも興行面でも良いサンプルテキストだったのでしょうねー)

当初007とは思えない違和感も多々あったクレイグ版ですけど、少しずつそれを解消しながら従来のボンド像に辿り着いたこのやり方は狙ってやったとしたら上手いやり方だと思います。

それで「スペクター」見てから数日後「死ぬのは奴らだ」を再見してみたんですが、やっぱりあのポール・マッカートニーの主題歌いいですね(^_^;) (オマージュ元場面の確認をおざなりにしてOPをずっと見てしまいました・・・)

ちなみに私の劇場007デビューは「美しき獲物たち」でした。それ以前のものはすべて月曜ロードショーで見たと思います。

2016/01/14 (Thu) 19:38 | REPLY |   

迪  

明けましておめでとうございます^^

遅ればせながらのご挨拶ですが、本年もよろしくお願い致します!

ブログへのご訪問、何度もありがとうございました。
ちょっと身内に不幸があって長らく留守にしておりまして、やっと戻ってきて一息ついた次第です ^_^;;

007、私も観ましたよぉ~!
タイトルに笑ってしまいました(笑)
私は昨日 『フランス組曲』 を観てきました。
大作も好きなんですけど、単館系の映画がどちらかというと好みです。

ところで話は変わりますが、この度ブログを引っ越す事になりました。
新しい先にエクスポート出来ないのでこのブログも残しておくつもりではいるのですが、新年にあたってまた新しく挑戦してみようと思ってます。

でも、時々こちらにもまた寄らせて頂きますので、引き続き今年もよろしくどうぞ ヽ(^ー^*)ノ

2016/01/15 (Fri) 10:18 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

こちらこそ

> 迪 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

迪さんのブログは先月以降日参コースに入っていましたので、実はそのうち相互リンクもお願いしようかな~と思っていたところでした( ̄。 ̄;) 

今度はひっそりと運営されるという記述も読みましたので「新居どこ!?」と詮索するような事はいたしませんが、こちらへのご登場はいつでも歓迎させて頂きます(^^)

あらためまして本年もどうぞよろしくお願いします。

2016/01/15 (Fri) 22:15 | REPLY |   

pu-ko  

仰るようにシリーズ総括の面持ちもあり、ラストもそのままクレイグボンドの最後としても通じるものでしたね。

クレイグから入った遅咲きファンとしては交代は残念ですが、
契約をもう一本残しながら「もうやりたくない」と言う彼の
プレッシャーや身体的な負担も相当なものと察します。

ボンドの内面に迫るなど、シリアスに傾きすぎた感もあるので
監督交代と共に、少しライトなものにシフトしてもいいかもしれませんね。

遅ればせながら今年もどうぞよろしくお願いします。

2016/01/17 (Sun) 00:38 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

次はだれがやるのか久しぶりにワクワクしそう

>pu-ko さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

噂に上がっている次のボンド候補アクターの名前を見ていくとけっこう「ホンマかいな?」って人たちが並んでますね(たぶん主役が交代するたびにこういう話題は出たんでしょうけど、私が記憶している限りだとロジャー・ムーアの後にメル・ギブソンとかトム・セレックあたりが挙がってのを思い出しました)

がらっと雰囲気変えるならちょっと若い気もするけどトム・ハーディでも良いかなって思うし「HOMELAND」のダニエル・ルイスも面白いかなって考えてます(^_^;)

※こちらこそ本年もよろしくお願いいたします_(._.)_

2016/01/17 (Sun) 19:18 | REPLY |   

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