風が光れば手錠がうなる

IMG_1029.jpg今年1月から2月にかけて購入した映画関連本の数々を(左写真参照)遅まきながら読了。

遅いヤツは読むのに10日くらいかかったのもあったけど、なんとか最後まで読みきった。

実は2/14の記事に書いた「ウルトラQの誕生」の方が買った順番としたら後だったのだが、ついそちらを優先して先に読んでしまったためこちらの方が遅れることになってしまったのである(自分の中の嗜好順位がよくわかる話だ( ̄。 ̄;))

ホントはこれにプラスして「映画監督 村川透 (和製ハードボイルドを作った男)」と「あぶデカ30周年記念 あぶない刑事ヒストリーBOOK 1986→2016」も一緒に入手したかったのだけど今回は断念(村川透の本はいずれ読みたいと思っているけど、あぶ刑事は後でも書くがちょっとなーってのもあって・・・)

とりあえず手にしたこれらの本の感想を簡単に記しておく。


「特撮秘宝Vol.3」・・・内容以前にいちばん気になったのは次号予告の欄に「Vol.4は少々お待たせしてしまうかもしれません」と出版時期を明言していないことで、これってまさかの廃刊フラグじゃないの??とこちらを不安にさせる要素を感じてしまったのだった。

ここまで売れ行きは好調と聞いていたのでそんなことはないと信じているが、たとえ年2冊の刊行ペースになっても良いので継続してもらいたいと願う。誌面の方では何故表紙がゴリだった前号でやらなかったのかが理解できない「スペクトルマン」の特集記事がもっとも面白かった。このコーナー含めてとにかく今号でも写真の充実ぶりは素晴らしく、殆どが初見の物ばかりというものすごさ。それだけでもこの本は値打ちあると言い切れるし、他でも毎回の目玉であるヒロインインタビューも充実している(今号では「キングコングの逆襲」のリンダ・ミラーと幻の特撮テレビだった「シルバージャガー」の滝沢れい子を発掘(?))

「新世紀SF映画100」・・・映画秘宝別冊シリーズのお馴染み"映画の必須科目シリーズ"最新刊。このジャンルとしては2冊目になるため、全体的に2000年以降の作品が多めに紹介されているが、それでも自分の世代的にドンピシャだった80年代前後の旧作もかなりの本数がピックアップされており、幅広い年齢層にもアジャスト(おー、「スペースボール」も「スターファイター」も学校帰りに映画館行ったがなー、といろいろ思い出せて楽しかった)

この中でオイオイと思ったのは日本だと「木曜スペシャル」で放送されて有名になった「第三の選択」(もともとイギリスのテレビ局がエイプリルフール用に作ったフェイクドキュメンタリー。それをあのUFOディレクター・矢追純一さんが「ホンモノ」としてテレビに流したモノ)が含まれていたことで、読みながらコレ映画ちゃうやんと思わずツッこんでしまった(^_^;) 

「光線を描き続けてきた男・飯塚定雄」・・・東宝や円谷プロ、さらには東映の特撮テレビ/映画作品で光学合成の名人として活躍してこられた飯塚定雄さんの全仕事解説と氏の映画職人ヒストリー一代記を併記編集した本。

飯塚さんご本人のロングインタビューとお弟子さんであられる松本肇氏の解説で構成された豪華本だが、正直なことを書いてしまうと4年前にインディーズ出版された「僕らを育てた合成のすごい人」を読んでいればだいたいのことは聞いたことのある話ばかりなので、そちらを持っている人なら特に買わなくても良い内容かも。価格も3000円近くするし、せっかく合成のプロの本であるにもかかわらず中身の95パーセントはテキストのみなのでソレ(フィルムの転載等)を期待している人にはニーズに合わない内容とも言えるかもしれない。購入検討している方はそこのみ要注意(むろん"読み物"としては十分読み応えはあるのでご安心を)

「サムライ 評伝 三船敏郎」・・・世界的な俳優である三船敏郎の生涯を駆け足で辿ったドキュメンタリー。知っているようで実は全然知らない大スターの話をこうして年代順に読んでいくと某かの大河ドラマを見ているような錯覚に陥ってしまう。

これは去年ベネチア国際映画祭で上映された「MIFUNE THE LAST SAMURAI」(スティーブン・オカザキ監督作品)の原作(と、言うのはちょっと違うような気もするが)だそうで、それもあって読んでみたところもあったのだが、なるほどどのエピソードを聞いてもすべてがドラマになりそうな話ばかりでドキュメンタリーとは言え映画向きの題材には違いないと大いに納得してしまったのだった。

今年のうちには日本でも公開が予定されているらしいので、その際には必ず観ようと思っている。

「映画秘宝EX にっぽんの刑事スーパーファイル」・・・今回買った物の中だと僕はこの本が一番気に入っている。表紙をぱっと見たときは最新作が公開中の「あぶない刑事」関連本の一つに過ぎないとタカを括ってっていたのだが(あ、駄洒落じゃないよ(__;))ページめくってビックリ。「太陽にほえろ!」「大都会」「特別機動捜査隊」「部長刑事」「Gメン75」「特捜最前線」「西部警察」等々、何処まで行っても出てくるタイトルが昭和のアツいデカドラマばかり。総ページ数250のうち「あぶ刑事」は僅か20ページ弱という扱いで(それでも表紙・巻頭カラーとメイン特集なのは変わりないけど)しまいにゃ「宇宙刑事シリーズ」までが登場し(^◇^;)監督だった小林義明のロングインタビューを掲載する始末(ここだけ「特撮秘宝」を読んでるのかと思った・・・)

表紙にダマされてこの本買った若いあぶデカファンの人はきっとこの中身を読んで「なんじゃこりゃ~!」とユーサクばりに叫んだことだろう。ちなみに我が輩はこの卑怯な(?)編集スタイルに大喜びして読んだクチであります。だいたい「あぶない刑事」そのものにさほどの思い入れもなかったので(本放送時は「マイアミバイス」の後発だったこともあり何処かで二番煎じ感を抱いてもいたし(本質的には全然別のドラマではあるけど、先行していたイメージの決めつけだけでそう思っていた)その後だいぶ経ってから再放送で全話を観たら予想以上に面白いとは思ったがハマるところまではいかず。ただ、カラオケ行くと「冷たい大陽」は今でも絶対歌うけどね(^0^;))むしろ自分がホントに好きだった「特捜最前線」のことをミステリー作家の大倉崇裕やシナリオライターの會川昇が思い入れたっぷりに書いてくれた記事がずんっと心に入ってきたのである。

もちろん「ハンチョウ」や「相棒」など近年の良作刑事ドラマもたくさん紹介されているので、世代を問わずこのジャンルおよびドラマが好きな人にとっては間違いなくお勧めできる本でもある。

で、こんなん読んだ影響だろうと思うけど「特捜最前線」の本編を久しぶりに見たくなってしまい、画質ぼろぼろのDVD引っ張り出してきて夜中に再生したら、恥ずかしい話だけど思わず泣きそうになってしまっていたのだよ・・・(T-T)(ちなみに我が輩の涙腺をタコ殴りしたのは船村刑事(大滝秀治)が退職する前後編)
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8 Comments

K@zumi  

なつかしいです~

あ゛、スネークがいる、、、(*..)

アイパッチが似合うのは、カート・ラッセル、丹下のおやっさん、
そして『魔界転生』の千葉ちゃんですね。間違いない!

『Gメン'75』『特捜最前線』、なつかしいです。よく見ました。
『キーハンター』の次が『Gメン'75』で、当時は倉田保昭さんのファンでした(なんて渋い子ども)
OPでのみんなで並んで滑走路を歩くシーンがめちゃかっこ良かった。

『特捜最前線』は今でもBGMが流れると胸が躍ります(*´ω`) 秀治ーーー!
「私だけの十字架」も哀愁むんむんでスキだったー。名曲。

わたしの刑事ドラマデビューは桜木健一さんが演じる『刑事くん』でした。
冒頭の「かあさん!オレ刑事になったよ!」ってセリフが印象に残ってます。
とにかく熱血刑事で暑苦しいのですが彼のキャラに良く似合ってて
子どもながらけっこう感情移入して見てましたね。

『俺たちの勲章』もスキだった。雰囲気がちょっと乾いていてそこが新鮮だった。
挿入歌の「いつか街で会ったなら」はレコードを持ってました(叔父が)

なつかしいです。あの頃の刑事ドラマほんとうに良く見ました。

2016/02/28 (Sun) 19:55 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

アイパッチつながりだと

>K@zumi さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

私だとアイパッチ野郎は「未来少年コナン」のラオ博士とか「エアウルフ」のアークエンジェルとか(彼は厳密に言うと眼鏡を一方だけ黒く塗ってるだけですが)なんと言っても「ゴジラ」の芹沢博士という事になりますねー(^_^;)

で、刑事ドラマですけどこの本はそうした昭和デカもの好きな我々のような人間にとってはたいへん面白いムック本でした。僕の世代の男子だと火曜21時のシリーズも忘れられませんが、その辺もきっちりフォローされていましたし(「大激闘マッドポリス80」「大追跡」、それから勝新太郎主演の「警視-K」あたり)それと倉田保昭が活躍するGメンの香港ロケシリーズ私も好きでした。

あと「SF映画100」表紙のスネークはどうやら「1997」ではなく「LA」の方だそうですよ(一緒やんと言いたいですけどね(^◇^;))

2016/02/28 (Sun) 22:25 | REPLY |   

軍曹亭!  

こんばんは!

「特捜最前線」の刑事の「特撮率」の異常な高さは驚きですよねぇ。今更言うことでもありませんが(苦笑)

2016/02/28 (Sun) 22:57 | EDIT | REPLY |   

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2016/02/29 (Mon) 22:21 | REPLY |   

しろくろshow  

知ってる人は皆「特撮最前線」と言いますね(^_^;)

>軍曹亭! さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

そ~おなんですよ、レギュラーの殆どは言うに及ばずゲストも特撮関係者の宝庫みたいな番組でした。夏夕介がレギュラーとして初登場した回なんか同じ孤児院でミス・アメリカとダイヤジャックとヒューマン(夏)が一緒に住んでいたという凄い設定でしたし、西田健なんか何度犯人で出てきたかわかりません(__;)

2016/02/29 (Mon) 22:27 | REPLY |   

しろくろshow  

ありがとうございます

>鍵コメ さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

併せてリンクの件感謝いたします。
こちらでも反映させていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。

2016/02/29 (Mon) 22:29 | REPLY |   

楽珍劇場  

コンバンワー

本を読まれるペースがすごいですね!
「特撮秘宝」はワタシも買いましたが、まだ手付かず・・・
情報量がハンパないので、次号の準備に時間が掛かるのは致し方ないですね。
気長に刊行を待ちたいです。

2016/03/03 (Thu) 21:55 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

鳴き声付きの表紙(音はしませんが(^_^;))なんて他ではちょっとない

>楽珍劇場 さん

こんばんはー、コメントありがとうございます_(._.)_

「サンダ対ガイラ」のシナリオは初めて読みましたが、内容以前に字が小さくてまいりました( ̄。 ̄;)

表紙に書いてある「きしゃー」の鳴き声文字も気に入っておりますよ。そういえばtwitterで何方かが呟いていたのですけど、この特撮秘宝1~3号までの表紙カラーリングが「宇宙船」創刊号から三号までとよく似ているとのことでした(言われてみたら確かにちょっと近いかもと)

次号もし黒が基調になっていたらソレ狙いなのは間違いないかもしれませんね(まさかとは思うけど「シン・ゴジラ」公開まで出版を引っ張る気なんでしょうかね~)

2016/03/04 (Fri) 21:17 | REPLY |   

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