脳みそバーン!になる前に

GW連休中日に「アイアムアヒーロー」を見てきた。

人気漫画の実写化に一部を除きことごとく失敗している日本映画が久しぶりにマトモな物を作ったなという感じの仕上がりになっていて、一切の事前期待をせず暇つぶし気分で観に行っていた我が輩はかなり満足して映画館から帰って来ることが出来たのだった(こういうときはなんだか得した(?)気分になるから不思議)自分の場合映画版を見る前は原作を六巻までしか読んでおらず、この映画を見たその足でネットカフェに向かい残っていた二〇巻までを一気に読んだのだけれども、これは珍しくお互い(映画vs原作漫画)が個性を食い合うことなく独自の面白さをそれぞれキープしたまま成立した物語だと感心したのである

つまり今まで何本もあった漫画(アニメ)原作の実写化作品を見たとき常に感じていた"原作との比較からくる違和感"というものがあまりなく、本作の場合だと漫画の方を呼んでいる人もそうじゃない一見の人でも私は十分に楽しめる物になっていたと思っているのだよ。

今回の映画版は原作の基本線を忠実に遵守しながらも映画ならではの表現(たとえば主人公のヘタレ具合を表すのに何度も何度も「仮定の行動」を映像として挿入し、如何に彼が度胸と実行力の無い人間であるかをそのシーンだけで見せたりと言った←ゾンビだらけのショッピングモールにある食糧倉庫からロッカーへ逃げ隠れた英雄(大泉洋)がそこから出るかどうかを躊躇する場面。原作だとそれだけのために10ページ以上を要して( ̄。 ̄;)概ね台詞だけで彼の心境変化を伝える場面に費やしているのだけど、映画の方はそれを映像だけで簡単・簡潔に描写しており、全く同じ事をやっているのにそこには二種類の面白さがあるのだ。当たり前のように思えるが漫画実写化作品に於いてはこれがなかなか難しかったわけで)を前面に出し、さらに二時間という枠に纏めるため原作を適度に剪定しアレンジを加えつつ、その上で一本の映画として成立させることにも成功していたと思うのだ。

ちょうど1年くらい前、「寄生獣」の前編を見たときもそれに近い感想を持ったのだが、あちらは最初から続編ありきで作られた物だったのに対し、こちらは(はっきりそうだと書かれた物を読んだわけでは無いので確証は無いけれども)コレで終わっても良いから思いっきりやりたいことをやろう!という意気込みを随所に感じられる作り方になっており、それが話が解決したわけでは無いのにもかかわらず(あれで八巻目あたりの分量だったし)中途半端な印象を与えないまま一気に駆け抜けた(完走した)ように見えた所以では無かったかと思えたのだった(仮にあれで「終わり」になったとしても何処か納得いく要素はあったはず)


以下は映画を見ている最中に順不同で思い浮かんだ雑感的なことをとりとめなく綴ってみるが、最初にアタマに残ったのはZQN(劇中でのゾンビの総称。読み方は「ゾキュン」になるらしい)化した有村架純がグロくなく、全然可愛いままだったことに対するオドロキがまずひとつ(カワイイ子は何をどうしてもカワイイと言うことか)

また、おそらく花沢健吾が漫画を書くときにイメージモデルにしたであろう人(我が輩の勝手な想像であって確証はないっす)がほとんどそのままキャスティングされたのが見事だったこと(特に片桐仁/マキタスポーツ/塚地武雅、この三人は完ぺき)

そして「寄生獣」などではできなかった本格的なゴア描写を思い切ってやったことに対する映画人としての侠気に感動(「片腕マシンガール」みたいなB級映画じゃ無くてこんなハイバジェットのA級邦画で"コレ"をやったことは賞賛されて然るべき)

で、上じゃ「続編無くてもいいかも」なんて書いてるけど、二〇巻まで読んだ今では長澤まさみと有村架純に是非あんなことをさせてあんなことを言わせて欲しい!と続編に対する妄想期待を思いっきりして居るワケなのである( ̄▽ ̄;)(あのまんまはぜったいできひんだろうけど、それに近いところまではやれるのではと)
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2 Comments

オトー  

待ってましたよ。

映画「アイアムアヒーロー」、ご覧になったとあちらに書かれていたので感想アップ楽しみにしてました。
私は原作を全く読まずに鑑賞しましたが、とても面白かったです。
原作ファンの妻も面白かったと言ってましたから、幸せな映画化だったんだと思います。
鑑賞後、原作を読みましたが、原作でじっくり描かれてる主人公の心情を、雑にではなくうまくコンパクトにまとめていたんだな、と感じました。
原作読んでからもう一度見たらまた発見があるかな、とも思いました。

2016/05/25 (Wed) 23:15 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

早く二一巻が読みたいなと

>オトー さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

いや、ホントに私も素直に面白いがなと思ってしまいました。エラそうな言い方ですけどやったらやれるじゃないかと(^_^;) そんな気分にもなっておりましたよ(出来ることなら「村井君のベーコン!」のくだりも映像化して欲しかった気もしますが)

もしこのまま順調に続編が出来るなら巨大ZQNが登場するあたりで怪獣映画のようなモノになっているのではと、今からそんな期待もしています。

とりあえずは早く漫画の続きを読みたいですね~( ̄。 ̄;)

2016/05/26 (Thu) 22:04 | REPLY |   

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