You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりと綴るブログ

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

伽椰子なんかひとひねり、腐った井戸水を飲んでるからね、からよ、からさ?

少し前仕事の帰りに「貞子vs伽椰子」「クリーピー/偽りの隣人」(それにしてもなんて説明くさいタイトルなんだろう(__;))を2本立てで見てきた。ジメジメした梅雨のまっただ中わざわざなんでこんな組み合わせの映画を続けて見るの?と言われそうだが、平日に映画のハシゴをするチャンスはプロ野球交流戦が終わってインターミッションに入った今しかないと思い(野球と映画を両方好きな人間にはよくある問題なのだよ)飛び込みで入ったところ時間的にこの二本がちょうど良かったのである。期待通り客は少なくて貸し切りみたいな気分だったけど、こういうコワイ系を見るときは広くて暗い空間にぽつねんと居ること自体にゾクッと感じる事もあり、恐怖対感度をアップするには好都合。そんなわけで以下感想も二本立て。

「貞子対伽椰子」

 

上映が終わるまで少ない客席(それでも20人くらいはいたかな)から「ひゃっ(>_<)」みたいな悲鳴は一切上がらず、ほぼ苦笑と小笑いの反応ばかりと言うことだけでコレがどういう映画だったかがわかる。そもそもこのJホラー界の二大スターについては既に存在がアイコン化しちゃってて、もう何をどうしようが今では映画の中で全然怖く感じることができないのね。なのでこの映画が何のジャンルに属するのかと聞かれたらもはやホラーのそれではなく、どちらかと言えば「妖怪大戦争」や「ゲゲケの鬼太郎」のような妖怪/モンスター映画として楽しむべきではないかと思うのである。

考えてみれば我が輩各の主演作で鑑賞済みなのは「呪怨」が三作(栗山千明が出ていたビデオ版と奥菜恵の劇場版一作目、及びハリウッドリメイク版一作目)同じく「リング」も三作(貞子が巨乳だったテレビ版と劇場版一作目+ハリウッドリメイクの一作目。「リング〇バースデイ」は録画済みテープを途中から上書きしてしまって半分しか見られなかった・・・(;´Д`))だけだったので概要しか理解はしてなかったけど、特にオリジナルとの繋がりはない映画だったので無理に過去作を見ておく必要はないはずだ。

で、このタイトルを聞いた瞬間私のような特撮ファンであればおそらく真っ先に「キングコング対ゴジラ」を連想することだろう。

「ねー、貞子と伽耶子どっちが強い?」
「買った!そのアイディア!・・・「貞子vs伽耶子」!」

と、企画の段階でそんな会話が交わされていたのではと思わず勘繰ったし、二つの脅威に対する人間側の対抗策が「両雄並び立たず、双方共倒れが狙いです」になるのはそのまんまだったしね( ̄。 ̄;)←安藤政信扮する謎のイケメンエクソシストが「バケモンにはバケモンを当てるんだ!」と言った場面で館内この日最大の苦笑が発生。それでキンゴジじゃないけど最終対決まで持って行くのに時間節約の問題もあるため若干のルール変更があり、貞子側は呪いのビデオを見たら即コールバックの電話がかかってきて(しかし出前の確認連絡じゃないんだから(__;))その人の「死」が二日後に確定するというもの。

以前であればビデオを見て一週間以内に誰かへテープを手渡してその人がそれを見れば呪いから逃れられた筈だが、この映画の中ではその辺が曖昧(結局貞子を倒さないと解決しないという流れに持って行くための方策ではある)一方伽椰子と俊夫の呪怨タッグチームは舞台設定がいつも通りのパターンではあるものの、あんまり引っ張らずにどんどん姿を現すのは貞子と同様。

それで最後は例の井戸らしきものを挟んで二人(二匹?)の怪物が戦うわけだけど、オチの場面では我が輩地味にウケてまった(^0^;)(館内では数人の方が爆笑していたが)あんなやけくそな終わり方もアリだなと。あと聖飢魔IIが唄うエンディングテーマ「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」を気に入ったので覚えたら今度カラオケで唄ってみよう。


「クリーピー/偽りの隣人」

 

こちらは大真面目なサスペンススリラーと思っていたが途中からちょっと風向きが変わっていく。見ていると状況設定やキャラ付けに穴がありすぎてそこかしこで「え?え?おかしいやん」と思わせるような矛盾が大量発生しているものの、全体の雰囲気が完全にホラー映画の空気になっていて「貞子vs伽椰子」の何倍も恐ろしい場面が続出していたのだった(たとえば一目でわかる特徴だと照明の使い方が見事だったし、陰影のコントラストだけで「うわ、コワ!(×_×)」と思わせるのはたいしたもの。この辺は黒沢清監督お手の物のホラー感覚)

そしてたまたまだろうけどこの日見た映画はどちらも実際の本編内容とジャンルイメージが合致しないという共通点(ホラーの筈の「貞子vs伽椰子」→実は怪獣映画。サスペンス映画の筈の「クリーピー」→実は白日夢風のホラー映画と言ったような)を持っていたのも偶然の連鎖。

入り口は普通の犯罪ドラマの作りだが途中から一風変わった不思議なサイコホラーに転がっていくのが私はなかなか面白かったと思っている。純粋な推理物が好きな人には物足りないかもしれないがシュールな恐怖映像系が好きな人ならたぶん満足できる内容と言えるのでは(ひょっとしたら原作はもっとちゃんとした推理小説かもしれないので週末買ってきて読むつもり)

それからこれは言っても仕方のない話だと思うのだけど、主演の西島秀俊はともかくとして香川照之の役をもっと無名のあまり知られてない俳優さんでやった方がさらに怖くて気持ち悪い"厭度"がアップしていたような気もする(香川照之はめっちゃ上手いのでこの役もハマってるんだけど、もうひとつ意外性を感じないところもあって)

そんなわけで今回は二本とも大当たりとまでは行かないが、それなりに楽しい出来の映画だったと言えましょう(たぶん入場料分は元取ってるはず)
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とにかく怖い。こっっえ〜!のである。香川照之が異常者で西島秀俊が過去に傷を持つ有能な犯罪心理学者であるという、ステレオタイプな配役だったとしても、だ。ラストのクライマックスに至るまでの展開は壮絶な心理戦であるにもかかわらず、香川照之が異常過ぎて怖過ぎて、それが見えてこない程に。そしてこの2人は生物学的な立ち位置が全く違うジャンルに位置しているようにさえ見えるのに(あ、つまりイケメンかそうでな...
&#160;クリーピー 偽りの隣人(2016) 日本 監督:黒沢清 脚本:黒沢清/池田千尋 出演:西島秀俊/香川照之/竹内結子/東出昌大/藤野涼子/川口春奈 【あらすじ】 大学で犯罪心理学を教える元刑事の高倉は郊外の一軒家に引っ越した。ある日、刑事の野上から6年前に起きた未解決の一家失踪事件の分析を依頼され、事件の鍵を握る一家の長女・早紀から話を聞くも事件の核心に...

 

Comments
Edit観てしまいました
最初に「貞子vs伽椰子」という話を聞いた時は
冗談と思ったし、「またそんなことを」と悪態まで
ついたのに、結局観てしまいました(笑)

結末もたぶんこうかなという予想がほぼ当たり
ましたが、続編を作る時は、名前はどうするんだろう
と、よけいなお世話をしています。

ただ「呪いのビデオ」や「呪いの家」が都市伝説
扱いされていたのには、軽くショックを受けました。
十年なんて、あっという間なんですねぇ(しみじみ)
Editそーなんですよ
>偲 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

おおっ、この怪(快)作をご覧になったのですね。今思い返すとある意味で"貞子LOVE"だった森繁教授がいちばんコワ(痛)い人だったのかもと思ったりもしています( ̄▽ ̄;)

で、考えてみれば「リング」の映画化が98年で「呪怨」のビデオリリースが00年ですか。こいつらももうもう若い人にとっては口裂け女みたいな"古の都市伝説"扱いになってしまったのかもしれませんね(自分も年取ったなーって気がします・・・)
Edit貞子vs伽椰子
わたしは未見なのですが、娘が見に行って
バカにしてたら「うっかり怖かった」と云ってました。

はた迷惑な二人(二匹?)の対決。

ちょっと見てみたい(ω)

Edit面白いのは間違いないので
>K@zumi さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

夕べは飲みに行っててレスが遅くなりました、申し訳ありません<(_ _)>(安酒飲みすぎてアタマ痛かったです・・・(;ω;))

えー、それでこの「貞子vs伽椰子」ですが、確かに怖そうなシチュエーションというのは頻繁に登場してソコはどきどきさせるんですけど、あいつら( ̄▽ ̄;)が登場するとその恐怖気分が緩和しちゃうんですよ(それもおかしな話ですけど)

想像ですけどこの映画って今頃の時期に家族でワイワイ言いながら見るのが一番楽しい見方かもしれませんね。
Edit
香川さんは確かに気持ち悪さもあってうまかったですが、確かにもっと意外性を感じさせる無名の役者が良かったかもですね。
終盤妙なテイストになって、はれ?と思いましたが、それでも先が気になって仕方ない映画だったのでよしです。
Edit監禁部屋がまるでショッカーのアジトのようでした・・・
>pu-ko さん

こんばんは、コメントならびにTBありがとうございましたm(._.)m

ホント考えれば考えるほど穴だらけの設定だったので( ̄。 ̄;)サスペンス映画としては致命的な欠陥があったと思うんですけど、それでもこの「空気の重さ」とでも言うんでしょうか、どんよりした恐怖映画の趣が色濃くあったところが私は気に入っています。

キャストだと香川のなんちゃって娘役(?)だった藤野涼子がけっこう印象に残りましたね~。
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