一票ならぬ一匹の登場格差を感じる話

最近買った映画関連本の感想。本当はまだ何冊かあるのだが、とりあえず読んだ物から順に紹介。

「映画秘宝COLLECTION・心霊ドキュメンタリー読本」・・・これからの時期にピッタリな所謂"恐怖映像系"(心霊写真や映画に映り込んだ幽霊等)を具体的に作品名を挙げて紹介し、敢えてオカルト的解釈を挟むことなくそれがどうしてコワいのか、演出意図や背景を探ることにより人間心理の面白さや意外性を解析していこうという本(だと私は解釈しているのだけど(^_^;))

こういうアプローチで映画・テレビを語った本というのは実に珍しいと思ったし、巻末に収録されているこの本の作者/小池壮彦と今やオカルトフェイクドキュメンタリー作家の大御所でもある白石晃士(奇しくも最近この人の撮った「貞子vs伽椰子」を見たばかり)との対談がひじょうに面白く、読んでると逐一「なるほどな」と思わせる説得力もアリ。


「映画秘宝COLLECTION・映画で読み解く「都市伝説」」・・・先の「心霊ドキュメンタリー読本」と同系列の本のような印象を与えがちだが、あちらは映像単位での解説だったのに対しこちらは有名な都市伝説(アポロ捏造説やロズウェル事件、或いはさまざまな超能力と言った)の現象や事件を起点として、それをネタにした映画を紹介していくという編集スタイルを取っている(近い物で語るとNHKで栗山千明がやっている「幻解!ダークサイドミストリー」を本にしたような物と思って良いだろう)

この本の面白いのは各作品で使われた様々な"ネタ側"の方を詳しく検証してこの部分はアレとコレを当て込んでいるのだろうと推測を立てるところで、その辺の事情をわかった上でそれらの作品を見返すとより理解度が増すという仕組みになっているところにある(読後に我が輩思わず「カプリコン1」を再視聴( ̄▽ ̄;))


「映画秘宝COLLECTION・悲運の映画人列伝 ~あの映画人は今」・・・これは帯にも書いてあるとおり80年代に活躍してその後パッとしなかった映画人を50数人取り上げて、ところでみんな今どーしてんの?というなかなか悪趣味な本(だから下世話で面白いとも言えるんだけど。簡単に言ってしまえば「爆報! THE フライデー」のハリウッド版みたいなもの)

登場する名前を数人見ただけではあはあ、そういやこんなヤツおったなーという気分に一瞬にして浸れるメンバーばかり(特に「ブラットパック」と呼ばれていた連中の栄枯盛衰ぶりは人生の悲哀を感じずにはいられない)それはたとえばシンシア・ギブ(「フェーム」以降見てない)であったり、パッツイ・ケンジット(「リーサル・ウェポン2」以降見てない)であったり、アンドリュー・マッカーシー(「イヤー・オブ・ザ・ガン」以降何にも見てないっす)であったりといった。


「東京人 2016年 08 月号」・・・この本は初めて買った本なのだけど、主に東京近郊でしか売られていない地元情報誌のような物らしく我が輩今まで存在すら知らなかったのである。少し前にブログ仲間のKeiさんがたまたま同誌を紹介する記事を書いておられて、そこでこの本のことを知るに至ったわけなのだが、keiさんが教えてくれた特集の中身も気になったし、表紙写真のカラー版ガラモンがあまりにも良かったこともあって(^_^;)思わずAmazonを漁ってみたら購入可能になっていたので即注文をかけてみたのだった。

実際この本を手に取ってみると「1960年代特撮と東京」という特集含めた特撮関連記事は全150ページの半分以上(90ページ近く)を使って取り上げられており、完全なる大特集扱い。我が徳島にもよく似たタイトルの「徳島人」というタウン誌が出版されているのだけれども、こちらはもう何処にどんな美味しい店が出来たとかそんな話ばかりでカルチャー面の記事はほとんど掲載されていないのが実情(もうエラい差ですわ(°°;)あとは二~三号に一回くらい必ず知り合いが登場するというローカルな魅力のみが存在(__;))それで買ってからわかったことだけどこの「東京人」って四国だと高松と松山では書店で販売されているらしい。香川は年中行ってるのでまた覚えておかないといけないな。とにかくそれくらい読み応えのある一冊だった。

で、特集でさすがだなと思ったのは東京都内で怪獣が登場した街を名所マップのごとく紹介し、その映像から当時の街並みを見ていこうという試みを取っていること。これ特撮好きで東京在住の人にはたまらんリアリティがあるだろうなとひたすら羨ましく感じてしまった(「世界一怪獣に破壊された街・東京」というキャプションがまた良いよな。徳島なんてタダの一度も怪獣が来たことないんだから(;ω;))

これ以外にもウルトラ50年やゴジラを取り上げた記事が掲載されているのだが、こうした特集をするにあたって登場するライターも特撮通の切通理作であったりインタビューも円谷プロの大岡社長や二瓶正也以外の科特隊メンバーだったりと専門誌も真っ青な濃さ。近く刊行予定の「特撮秘宝Vol.4」もコレに負けないよう頑張ってもらわないとあきませんな。
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6 Comments

HORIDASHIDOGU  

こんばんは。

私は茨城県出身なのですが、『東京人 no374』は、表紙を見かけた瞬間、即買いしました。

「ウルトラマン」の隊員たちと“初代ウルトラマン”古谷敏さんのインタビューは、なかなかアツイ内容でした。
特撮の舞台から時代を読み解いた文章も、けっこう面白かったです。

本日(7月19日)は、『シン・ゴジラ』の新しい予告編が解禁されましたが、ゴジラを見上げるようなショットや、その姿をロングショットで捉えた映像を観ていると、平成ガメラの2、3を思い出します。まぁ、撮っている人が同じですから、当然といえば当然かもしれませんが・・・。

なにはともあれ、期待半分不安半分で、公開を待っているところです。

2016/07/19 (Tue) 21:01 | REPLY |   

kei  

「東京人」、興味深い特集があるんですよ。
あくまでも個人的にですが、私がこれまで購入した「東京人」の特集は、

○新宿が熱かった頃 1968₋72
○フォークの季節
○落語いいねぇ!
○手塚治虫への冒険
○昭和30年代、都電のゆく町
○東京笑いの系譜


街だけの特集ではないんですよ。

2016/07/19 (Tue) 21:47 | EDIT | REPLY |   

軍曹亭!  

おばんです!

「東京人」最新号、特撮特集なんですね。
情報ありがとうございます。早速明日買うことにします。

2016/07/19 (Tue) 22:13 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

予告を見るにつれ

>HORIDASHIDOGU さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

「東京人」初めて読んだんですが良い雑誌ですね。都会はほんとにサブカル方面でも恵まれているなと思いました。

シンゴジは予告で動いているゴジラを見るたびにおおー、かっこええーと期待値が高くなっています。樋口さんの特撮には安心感があるのであとは本編をどうするのか、心配はそこだけですね(^0^;)

2016/07/20 (Wed) 20:17 | REPLY |   

しろくろshow  

ご紹介感謝です

>kei さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

今回は楽しい本のご紹介感謝いたします。バックナンバーも濃さそうな特集記事が並んでて興味深かったです(手塚さんの号は読んでみたかったですねー・・・)

売ってるところもわかったんでこれから要チェックの本にしておこうと思います(^^)

2016/07/20 (Wed) 20:25 | REPLY |   

しろくろshow  

写真も良いですよ

> 軍曹亭! さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

この本に載ってる写真がなかなか良くってですね、特に見開きで掲載されてたカネゴンのカラーライズ版は本編映像より綺麗な色調に感じました。

あ、それと夕べようやくキンゴジ4K見ました(^_^;)

2016/07/20 (Wed) 20:30 | REPLY |   

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