You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

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Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

誰もいなけりゃ泣くことも出来ない

ここ数年お盆がまったくのカレンダー通りの勤務になってしまい、いわゆる「夏休み」というものが一切無かったせいでこの時期特有のざわざわしたゆるい気分(年末年始にもよく似たアレ)を今年もまったく味わうことがなかったのだけれども、それでも帰省していた旧友と飲みに行ったり飯食いに行ったりみたいな事だけは最低限出来たのだった。そのときの話の中で「シン・ゴジラ」を見た人間が私を含めて4人居たのだが、満足派が私と他一名の計二名。そして否定派が残り二名という状況だったことが判明(もっともそのうちの一人はゴジラを着ぐるみ処理しなかったことに憤慨していただけで、映画自体は良かったと言っていたのだが。もう一人はゴジラが動かないのがつまらんとか、会議ばっかで退屈だといたくご不満だったようで)それにしても、たった4人のグループで意見が真っ二つに分かれたのはなかなか面白いなと思ったなあ(おそらく「シン・ゴジラ」に関しては日本全国でこうした反応が起こっているのだろう・・・)

そのシンゴジ余波でここ最近私が見ている物と言えば旧作ゴジラシリーズばかりになってしまい(ーー;)今月日専Chで放送中の「モスラ対ゴジラ」「三大怪獣地球最大の決戦」「ゴジラ対メカゴジラ」「ゴジラVSキングギドラ」とHuluで配信中の「ゴジラ・ファイナルフォーズ」「ゴジラ(84)」なんてのを中心に色々と見返していたわけである。日専Chでは本編放送前後に「ゴジラ・ファーストインパクト」という企画を設け、それぞれの作品に対して「ゴジラとの初めての出会い」という思い出をゲストに語ってもらおうというモノが放送されていた。人選がよくわからないところはあったものの( ̄▽ ̄;)各自がけっこう熱くゴジラの思い出を語ってくれたのは聞いていて楽しくなったし、その瞬間だけは彼らに"同胞意識"のようなものも抱いてしまった気がする(特に好きなメンバーというわけじゃ無かったんだけどね( ̄。 ̄;))

さて、せっかくなので(?)自分にとっての「ゴジラ・ファーストインパクト」は何だろうという話も書いておくと、やはりなんと言っても我が輩の映画館デビュー(生まれて初めて映画を映画館で見た)でもあった「ゴジラ対ヘドラ」(71年)になるだろう。当時はわたくし5歳、前後の私生活の記憶などナニも残っていないが(ーー;)この日見た「ヘドラ」はきょーーれつにアタマに残っていたのだった。もっともそのときはストーリーがあまり頭に入ってこず、ハッキリ覚えているのは「ヘドラが怖い」「猫がかわいそう」と言った断片的なものでありながら、幼児に対しての刷り込みとしてはこれ以上無いくらいのインパクトがあったと思うのである(アングラバーの階段に意思を持ったヘドロが進入する場面とか、麻雀に興じていたおっちゃんらがヘドロの海で溺死するシーンとか夢に出そうなくらい本気で怖かったし(゜Д゜;))もう、エラいモン見たなーという感じで。

20160822.jpg当時私よりもう少し上の世代の人たちはこの映画の中でゴジラが突然空を飛ぶという描写に愕然としたらしいが、その場面の記憶はなぜか欠落しており、のちに朝日ソノラマの「ファンタスティックコレクション/特撮映像の巨星 ゴジラ」(78年に出されたアダルト対象のムック本)という本を読むまでそのことがあったことすら忘れていたほどだった。

そして同時期に出版された「大特撮」の中でも本作はかなり酷評されていて、あらー、やっぱり大人が見たらつまんない映画なのかなと少しガッカリもしたのだが80年代後半に発売されたビデオをレンタルで再見した際、あ、なんだ、やっぱり面白いじゃ無いかと一気に自信(?)を取り戻したのであった。

これはおそらく我々の世代が持つ怪獣に対する認識が旧世代の人と少し違っていたからだと思うのだが、物心ついた頃から既に廻りでは様々なヒーロー番組や怪獣番組に囲まれて育っていたわけでゴジラに対しても「54ゴジラ」のような反戦・反核のテーマから生まれたものだという意識は欠片も持って居らず、単に「正義のカッコイイ怪獣」と言ったイメージしか抱いてなかったと思うのである。なのでこの映画の中でゴジラが飛んだりするのも私たちにとっては些細な問題でしかなく、だからこそ初見時に印象に残らなかったような気がするのだ(そりゃたまには飛ぶよね(-.-)y-~~くらいの至って軽いノリで)

そしてオトナになってからあらためてこの映画を見直すと、今度は子供向け映画の中で堂々と公害という社会問題をド正面から扱っていることに感心するのである。しかも「人間が公害とともに生み出したヘドラ」を人間の力でははどうすることも出来ず、それを倒すことが出来るのはけっきょく「人間が核と共に生み出したゴジラ」だったという、毒を以て毒を制すかのようなものすごい皮肉な構成になっているのがなんだかスゴいなと思ってしまったのだった。

今見ると映像面でもかなり斬新な事をやってて(アニメーションの導入やイメージカットをマルチスクリーンで映したり、ヘドロの海には腐った魚等の「本当のゴミ」(ーー;)を使ってみたり、はたまた普通に主人公がラリってサイケな幻覚見たりと言った)ここまで前衛的な怪獣映画はおそらく世界でも珍しいのではないかとも思うのである。

そんなわけで私にとっての"ゴジラ・ファーストインパクト"だった「ゴジラ対ヘドラ」はガキの頃から今に至るも常にその時その年齢によって感じ方の異なる一風変わったゴジラ映画でした。「シン・ゴジラ」で新しい感動を得た今こそ見返してもらいたい古の作品でもあります。

・・・なんてことを書いていたら「ゴジラ対ヘドラ」の監督である坂野義光さんが以前電子書籍で出版していた「ゴジラを飛ばした男」が改訂版として紙で出版されることになった。昨日届いたばっかでまだ全部は読んでないけど、この本と「特撮秘宝Vol.4」のヘドラ特集を読んで、それから本編(DVD)を見ると(HuluとAmazonプライムビデオでも配信中)私が言わんとしていたことが多少わかってもらえるかも?と思っているが( ̄▽ ̄;) 興味ある人は是非三点セットでご覧くださいませ。

 
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Comments
Editそれぞれの想い
こんにちは。
カリメン2号です。

良いですね。
ゴジラファンでも、それぞれの想いがあるのに感動しますね。
カリメン2号の友人には、特撮(特にゴジラ)のファンがいませんので、熱く語ることも無く、自分の中で消化しつつあります。
確かに、着ぐるみ感は無かったですね。
内容も人間模様の様相が強かったせいもあり、怪獣映画としては気に入らないという意見も分かる気がします。
ただ、カリメン2号としては、恐らくですが、あれ以上のものは今後、出てくることは無いのではと思っています。
Editこの時集っていたのは
>カリメン2号 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

この時の飲み会メンツは私(特撮ファン)某氏A(アニメファン)某氏B(アニメ/特撮ファン)某氏C(特撮ファン)という並びでした。ちなみに着ぐるみ云々で文句言ってたのがBさんで、完全否定はCさんでした( ̄▽ ̄;)

こうしたバックボーンを持つメンバーの意見の割れ方としてはひじょうに面白いな~と思いましたね。
Editお邪魔します。
さすがは「同い年」私も「へドラ」が映画館で観たのは最初ではないかなと。
両親の実家が「会津」で叔母の家の隣が映画館でそこで見ました。田舎の街場の映画館でその館主が叔母の友達だったんで宣伝用のモノクロ写真をもらいました。へドラの飛行形態の写真!(笑)
その写真、しばらく私の宝物でしたね。
子供の心にこの作品に散りばめられたサイケデリックな色彩に目がチカチカした記憶があります。
Edit同じチャンピオン祭りを見たわけですね(^_^;)
>軍曹亭! さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

おー、同世代ならではの話共感いたします。モノクロの写真ってたぶん劇場に貼ってあったロビーカード(この言葉が懐かしい)ですよね。ヘドラは飛ぶとUFOみたいなシルエットになるのがムリからだったし、ゴジラは胎児のように丸まって飛ぶのが可笑しかったです( ̄▽ ̄;)

このときは同時上映の一つが「帰ってきたウルトラマン」のグドンとツインテールの回で、それを見るのも楽しみだったと思います。怪獣がいっぱい見られてスゴイ得した気分でした。
Edit
久しぶりにコメントいたします。

人生初映画館がゴジラシリーズ!素敵ですね。
歴代の映画をずっとリアルタイムで追っているのって何だかカッコイイです。歴史と共に生きている感じがして〜
大人になってから同じ映画を観ると 大人ならではの見方で感じ方も変わるし、子どものころの思い出も蘇ってくるし良いですね。

私の父親は50代で、子どもの頃からゴジラ大好き人間だったらしいのですが、よくハリウッド版のゴジラのことを「これはゴジラと認めない!」と言っています。
やっぱりファンからすると日本のゴジラとは全然違うものに感じるのでしょうか?しろくろさんはハリウッド版どうでしたか?(今といえばシン・ゴジラの話題なのに数年前の話ですみません・・)
Editゴジラの60年
こんにちわ!
お盆は更新がなかったので、映画鑑賞か野球関連で
遠征されているのだと思っていました。
お仕事だったのですね。お疲れさまです。
それにしてもホークスは大丈夫でしょうか。

映画好きさんの間では「ゴジラ」(1954年版)を観ずに
ゴジラを語ることなかれ、みたいな空気があるので
「ゴジラDVDコレクション」の1巻を買ってしまいました。
1巻だけは890円で、お買い得ということもあって(笑)

ゴジラは、それぞれの時代の空気や世相と
深く関わりながら、60年間、スクリーンの中で
がんばってきたんだなあと、改めて感無量です。
でもやっぱり日本のゴジラは、着ぐるみタイプの
アナログ感があるのが好きです!
Editうむー、ほぼ同世代ではありませんか( ̄。 ̄;)
>くま さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

そうですか、わたしくまさんのお父様とそんなにトシ変わんないんですねー(ーー;)おそらくゴジラに対する拘りはわたしより5~10歳上(現在55-60歳の「怪獣第一世代」と呼ばれる層←ゴジラやラドンと共に生まれリアルタイムでウルトラマンやウルトラQを見ていた人たち)くらいの方たちの方が強くお持ちだと思うのですが、わたしは第二世代(テレビも映画も70年代以降に洗礼を受けた人たち)になるのでそこまで強固なモノはありませんでしたね~

ハリウッド版についても98年のヤツは初見時に文句言ってましたけど(^_^;)再見したとき少し考えが変わりました。一昨年のヤツに関しては大絶賛していたクチです。

※参考までにそのときの感想文も紹介しておきます

98年「Godzilla」
http://4696show.blog45.fc2.com/blog-entry-1651.html

14年「GODZILLA」
http://4696show.blog45.fc2.com/blog-entry-1660.html
Edit来月10日に行きますよー
>偲 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

あ、アレ買われたんですね。付録の多さにビックリしませんでしたか??

わたしも54ゴジラ見たのはけっこう後からだったんですけど(高校二年の時のリバイバルで見ました)それまで自分の知っていたゴジラ映画と全然文脈の違う映画だったのでビックリしたものでした(こんなスゴイ映画を今までスルーしていたのか!と打ちのめされた気分でしたよ)

それとホークス話ですが、今日一日で首位に返り咲いたのには少し安心しています。来月今年最後のヤフド観戦に行くので、そこまではハムと僅差で勝負していて欲しいなと思ってます。

そういえばホークスタウン閉めるらしいですね。あの中のユナイテッドシネマ試合待ちの時に重宝してたんですけど残念です(T^T)
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