ベッカンコの神様でもどうにもならないのか

私が山陰で地震にビビっていた先週から月末にかけてエンタメ業界では訃報が続き、それを聞いてかなり凹んでしまった。

そのひとりは声優の肝付兼太さんで20日に80歳でお亡くなりになったとのこと。私なんかの世代(50歳前後)だと子供の頃にテレビでこの人の声を聞かない日は無かったと言うくらいお馴染みの声優さん。自分の中じゃ「ドカベン」の殿馬、「銀河鉄道999」の車掌さん、そしてレコードも買ってたくらい大好きだった「ジャングル黒べえ」の黒べえが今でもアタマの中に残っている(もちろん他にもたくさん印象的なキャラの声をアテておられるのだがマイベスト3を挙げるとこうなってしまう)

◆芸能ニュースJP・【訃報】声優・肝付兼太さん死去 スネ夫、イヤミなど・・
◆毎日新聞・訃報声優の肝付兼太さん死去…ドラえもんのスネ夫
◆InternetLibrary・肝付兼太死去!ジャイアンもとへ…薩摩の名家!喜入肝付家の末裔だった!
◆Gigazine・【訃報】「ドラえもん」スネ夫役・「銀河鉄道999」車掌役の声優・肝付兼太さん死去

◇マナサビイさんのブログ「ソラリスの時間」でも愛に溢れた追悼記事が書かれています。
 

もう一人は肝付さんのようにニュース等で紹介されることはあまりなかった映画人・池谷仙克(いけやのりよし)さん。こちらは25日に76歳でお亡くなりになったとか。おそらく池谷さんのことはよーく知っている人と全く知らない人の二極に別れるのではないかと思うのだけど、主にテレビ/映画で美術監督として活躍された方である。また、わたしのような特撮ファンにっとっては怪獣デザイナーとして少年時代から慣れ親しんだ方でもあった。

<Wikiから経歴を抜粋>

御茶の水美術学院、桑沢デザイン研究所、武蔵野美術大学で学ぶ。学生時代に助監督のアルバイトを務めたことで映像業界に興味を持ち、テレビドラマ『海の音』で美術監督を勤めていた成田亨の誘いで円谷特技プロダクション(現:円谷プロダクション)の作品に参加。舞台美術や『ウルトラマン』(1966年-1967年)の特殊美術助手を経て『ウルトラセブン』(1967年-1968年)で降板した成田に替わり特殊美術として担当した。

『怪奇大作戦』(1968年-1969年)に参加後、一旦円谷プロ作品から離れ、一連の円谷プロ作品に参加していた実相寺昭雄らと共にコダイグループ(現:株式会社コダイ)を創立。実相寺昭雄の監督のATG作品を中心に一般映画の美術も手がけるようになる。以後、鈴木清順作品や寺山修司作品、相米慎二作品、篠田正浩作品など、数多くの著名な映画監督の作品の美術を担当。『写楽』(1993年)、『瀬戸内ムーンライトセレナーデ』(1998年)で日本アカデミー賞最優秀美術監督賞を受賞。

これらの映画の傍ら、円谷プロや宣弘社などのテレビの番組の美術、キャラクターデザインや、数多くのCM美術も担当。2016年10月25日、癌のために死去。76歳没。

<抜粋記事ここまで>

このブログでは何度も書いてきたが私が初めてリアルタイムで見たウルトラシリーズである「帰ってきたウルトラマン」の初期に登場する怪獣はすべて池谷さんの手によって書かれており、アーストロンやタッコング、グドンにツインテールと言った個性的な怪獣たちは番組の"掴み"として十分な魅力を持っていたと思うのである(放送当時5歳の我が輩は完全に心を鷲掴みにされた状態でこの番組のファンになっていったはず)

怪獣以外だと予算が削減された「ウルトラセブン」終盤で見せたサラダボウルを貼り合わせた円盤や注射器を改良したロケット群なんかも(下写真参照)後から聞いてそんな安いモノを使っていたのかと驚いたことがあったが(全然そんな風に見えなかったので)きっとやりくりとの旨さというのも持っていた人なのだろう。
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◆togetter・池谷仙克さんの忘れられない怪獣や星人が数々… #好きな池谷怪獣宇宙人
◆KAI-YO・美術監督 池谷仙克が逝去 「ウルトラ怪獣」デザインの第一人者
◆J-CAST・「ウルトラ怪獣」美術監督・池谷仙克さん死去 個性的で温かみのあるデザイン

その怪獣や超兵器の生みの親である池谷さんが亡くなったというのは自分をこういう世界に引っ張り込んでくれた人がまた一人居なくなってしまったと言うことでもあり寂しさを通り越した激烈な喪失感とでもいうか、そぞろ世の無常を感じずには居られないのである。ここ数年は定期的にこういう話が(訃報)入ってきており、何事も順番だというのは当然ながら理解しているのだけど、ホント毎回しんどい辛さを味わってるよなー・・・(;ω;)

ともかくアニメ・特撮界のレジェンドとも言えるお二人のご冥福を心からお祈りいたします。合掌 (-人-)

※右下の動画は「怪奇大作戦・ミステリーファイル」(2013年)タイトル文字の撮影風景。元祖「怪奇大作戦」(1969年)の美術担当だった池谷さんが若い特撮スタッフと楽しそうに仕事をしているのが印象的。それと確証はないが先日米子で会ってきた田口清隆監督もここにも映っているような気がする。

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10 Comments

ハヌマーン&さとる  

ジャングル黒ベエ

「ジャングル黒ベエ」は放送禁止だと聞いて、ネットで裏ビデオを買いました。肝付さんの耳障りなお声が全開でした。敵役ガックが登場してからガゼン面白くなります。シャラバーイ!
 池谷さんについては、お亡くなりになってから、その幅広いお仕事の全貌を知りました。怪獣のことしか知らなかった己の不明うかつさを悔やんでおります。

2016/11/04 (Fri) 17:10 | REPLY |   

しろくろshow  

フツーに18時台でオンエアされていたのに

>ハヌマーン&さとる さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

「黒べえ」は本放送はもちろんその後何度もされていた再放送も必ず見ておりましたが、封印されたのは納得いきませんでしたね。私はパオパオと赤べえと黒べえのトリオ場面で肝付さんが一人で話を動かしていたのに毎回感動していました(ほかの2名がマトモな言語を喋らないというのもありましたけど(^0^;))

一般的に池谷さんは成田亨さんの陰に隠れた特撮デザイナーだと思われていますが、私のような第二次怪獣ブームの申し子にとっては池谷さんの怪獣/宇宙人のほうに馴染みがあったので、今回の訃報はホントに悲しかったですね・・・

2016/11/04 (Fri) 18:41 | REPLY |   

偲  

世界に誇れる怪獣文化

こんにちわ 偲です。
ツイートに「いいね」ありがとうございました!

「怪奇大作戦」のサイケ調(死語でしょうか)のタイトル、今でもよく覚えています。セカンドファイルは、今年再放送があったので、観ることができましたが、ミステリーファイルは、まだ観れていません。

でも牧史郎は、やはり岸田森さんのイメージが強烈で、西島秀俊さんだと、ちょっと真面目すぎるというかまっとう過ぎるような。

とても多彩でユニークなデザインの怪獣たちは、日本が世界に誇れる文化の一つだと思います。レガシーとしてぜひ次の世代に継承してもらいたいですね!

2016/11/06 (Sun) 16:01 | REPLY |   

ポール・ブリッツ  

今にして考えれば、「グドン=牛丼」「ツインテール=天丼」というところから思いついたのではないかとバカなことを考える(^^;)

2016/11/06 (Sun) 16:15 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

オリジナルの方は

>偲 さん

こんばんは、コメントありがとうございます m(._.)m

あのツイートきっかけで偲さんの別館ブログをあらためて読ませていただいています(^^)

「怪奇大作戦」のオリジナル版は音楽がいかにもな感じでおどろおどろしいんですけど、ハードなドラマ内容とあんまり合ってないところもあったなと思っています(主題歌の中に「ぎゃー!」と悲鳴も入ってましたし。

でもそのアンマッチな感じもまた良かったのかもしれませんね。

2016/11/07 (Mon) 19:00 | REPLY |   

しろくろshow  

怪獣図鑑の鉄板

>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

確か大伴昌司さんの怪獣図鑑に「ツインテールは美味である」という記述があって、あれを読んだ我々世代は皆アイツが美味しい怪獣だと認識していたように思います(^_^;)

2016/11/07 (Mon) 19:04 | REPLY |   

豆はんてん  

しろくろ様へ

お疲れ様です!この度は、ご訪問ありがとうございました!
あそこを歩かれていましたか!驚きは半端ないですよね!
あのセブンイレブンは陥没現場前店と呼ばれるのでしょうか?なんて、私も不謹慎ですが。
肝付さん、池谷さん、そして平幹二朗さん(帝都つながりですね)は、認知症の父と同年代なので、かなり堪えました。
昭和は遠いどころか消えてゆく感が致します。
拙いブログですが、またご訪問頂ければ幸いです。
では!

2016/11/08 (Tue) 22:01 | REPLY |   

しろくろshow  

リアルヤシオリ作戦みたいになってました

>豆はんてん さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

あの場所は過去5-6回程度徒歩で通ったことがあるので本気でビビりました(ーー;) しかも一昨年は朝五時半という今回の事故発生時間と同じ時刻にも歩いたので、もしあんなことになってたらと想像するとゾッとしますね。


2016/11/09 (Wed) 18:11 | REPLY |   

kei  

訃報ばかり

で嫌になってしまう毎日です。

特に声優さんの場合、声は昔と変わらないから、あまり年齢を意識させないんですよね。
訃報で年齢を知り、驚くことしきり。自分が子どものころから活躍しているわけですから、それ相応な年齢のはずだとわかっているのに……

池谷さんの訃報には驚きました。声あげましたから。
大木淳(吉)さん、佐々木守さん、実相寺昭雄監督、池谷さん、実相寺組、コダイの人たち(佐々木さんは違いますが)が皆逝ってしまいました。淋しい。

それから、石原プロで「大都会」シリーズその他で辣腕をふるわれたコマサこと、小林正彦プロデューサーも亡くなられたことを知らされ、しみじみしています。

2016/11/10 (Thu) 09:56 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

ほんとそうだなと思ってしまいます

>kei さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

本文の中で紹介したMANASAVVYさんのブログに_

"「これからの15〜20年は、私達世代にとってとてつもなく寂しい時代になる。なぜなら、いちばんテレビが元気で面白かった時代(=自分達の子供時代、青春時代)に活躍していた方々が引退されたり、お亡くなりになったりする時期を迎えるからだ」"

と、こういう一文があるのですが、まさにその通りだなと私も思っていました。私の好きな声優さんだけでも広川太一郎さん、野沢那智さん、山田康夫さん、大塚周夫さん等々、書き出すとキリがありません(T_T)

それにしても池谷さんが76歳で亡くなられたというのは長寿化している近年のことを考えたら早いですよね。せめて最低でも80まではお元気でいてほしかったなと思います(水木しげる先生みたいに90歳を超えると素直に「お疲れ様でした」と言えるのですが・・・)

2016/11/10 (Thu) 21:23 | REPLY |   

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