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Category: ◆不定期で乗っかかるいろんなベストテン話  

今度は戦争だ!~This time it's war!~

てなわけで前回の続きというか「戦争映画ベスト10」で自分が投票した作品についての選定理由。こうして書いてみるとわかるが自分の場合ホント「戦争」という言葉の捉え方がじつに捻くれている(ーー;) たぶん純粋な「戦争映画」って殆ど無いんじゃないかと言われそうだけど、以下各の作品についてなんだかんだ呟いてみた。


1.「世界大戦争」・・・特撮ファンである自分が「戦争」と聞いて連想するのはやはり「怪獣大戦争」「宇宙大戦争」「惑星大戦争」「海底大戦争」と言ったSFモノばかりで、唯一それらしい映画で大好きな作品となるとどーしてもこの「世界大戦争」になってしまうのである。

東宝特撮映画でお馴染みの戦記シリーズ等と違い、ここには戦争映画的魅力の一端である爽快な空中戦や戦術を駆使したゲーム感覚溢れる攻防は一切描かれておらず、頻繁な領空・領海侵犯をきっかけとして中東・38度線等をはじめ近隣諸国でもめ事が大きくなっていくという展開に終始している。そのことが昔の映画とは言いながら(昭和36年時点での近未来を描いている)五〇年経った今でも世界はナニも変わってないじゃないかと思わせる無常観を内包しているような気もして、実のところ映画としてのアナクロ感というのはそれほど感じないのだった(まあ計器や車輌なんかの古くさいのはしょうが無いんだけどさ(ーー;))

そしてカタストロフの瞬間を迎える市井の人々を代表して描かれるフランキー堺一家の絶望というのはリアルに自分の身に置き換えて見ることが出来たし、彼が夕陽に向かって叫ぶシーンは何度見ても胸が切なくなってしまう名場面。


2.「フルメタルジャケット」・・・スタンリー・キューブリック監督の映画で劇場に行ったのは「シャイニング」と本作のみで、実は我が輩「2001年宇宙の旅」や「博士の異常な愛情」と言った他の代表作よりもこちららの方に思い入れを感じているのだ。

しかも映画としては後半ベトナムの戦場へ行くまでが抜群に面白く、もう中盤以降は別に見なくても良いんじゃ無いかとさえ思っているくらい前半の海兵隊訓練キャンプ場面がとにかく素晴らしい。中でもハートマン軍曹(ロナルド・リー・アーメイ)が発するすべての台詞が脳内に刷り込まれ、あのとき映画館から出てからかれこれ28年が経っているが未だにその記憶が薄れることは無いのだった(特に「エスキモーのプッシー冷凍○○○!」というのが秀逸)

当時この映画を見た私の仲間内では所有物に名前を付けて不気味に笑うという「ほほえみデブごっこ」が局地的に流行っており( ̄▽ ̄;) よく彼(今も活躍中のヴィンセント・ドノフリオ。最近だと「ジュラシック・ワールド」が印象的)のマネをして遊んだものだった(アホの極みですな)


3.「大脱走」・・・私が子供の頃から年末年始のテレビで何度か見た事はあったのだが、深夜のオンエアが多かったのでだいたい途中で寝てしまい(ーー;)ちゃんと通しで見たのは五年前に「午前一〇時の映画祭」に行ったときが最初だったはず。

幸いというかこの映画を劇場で見ることが出来たのは今考えるとラッキーだったと思うのだけど、テレビ視聴ではまったく気がつかなかったワイドスクリーンであることを前提にした演出というのが随所にあって(マックィーンがバイクで激走する有名なシーンなんてその筆頭だし、脱出用トンネルを掘り進めるところも然り←今なら3Dで処理してもっと奥行き+狭さを前面に出してきたかも)それらを見ているともう齧り付きで画面に集中できたのだった。

で、この映画ハッピーエンドとは言い難い終わり方をしているのに何故か全体が明るいムードに統一されていて、ヒルツ(マックィーン)が「またやったるでえ」てなカオをしているのを見ていると「やれやれ!」と思わずハッパをかけたくなる気分になってしまうのだよ(おそらくテーマ曲がめちゃめちゃご陽気なせいもあるとは思うけど)あと私の場合戦争云々は別にしてオトコの友情物語としても好きな映画なのである。


4.「ブラックブック」・・・ナチスがらみの映画数あれど、占領下のオランダを舞台にしたここまで私小説的な映画は珍しいのでは無いだろうか(監督のポール・ヴァーホーベンはオランダでの戦中生活を幼少時代実際に体験しており、その有無を言わせぬ説得力というのは確実に映画の空気として前面に出ていると思う)

そして私がこの映画を好きなのは戦争に翻弄されながらも逞しく生きている女性達の姿が生き生きと描写されているところで、ヒロインのエリス(カリス・ファン・ハウテン←「ゲーム・オブ・スローンズ」にも出てましたなあ)はもちろん脇で登場する様々な女性陣が立場をコロコロと変えながら女の武器を使ってでも生き残ろうとするバイタリティとでも言うのかな?それをとても魅力的に感じているのである(やはり非常時はオンナの方が強いのだよと)


5.「日本のいちばん長い日」・・・私が本作の主役表記を黒沢年雄(畑中少佐役)と書いたのはマチガイでも何でも無く、本気でそう思っているからなのだが異論のある方はおられますやろか??ほぼすべてのキャストがリキみまくって出演している中、黒沢の力み具合と発汗量は異常とも言えるくらいのモノで、そのうちアタマの血管から血が噴き出すんじゃ無いかと心配になるほどのアツさ( ̄。 ̄;)

それから本作はつい最近役所広司主演でリメイク作品が作られたので、そちらを見たことがある人もいるとは思うのだが私はどうせなら一本の映画ではなく「24」方式のリアルタイム進行ドラマとしてやってほしかったというのがある(ポツダム宣言実行をラストシーンにしてそこまでの24時間を全二四回でやってみるという)


6.「バーディ」・・・これも純粋な戦争映画とは言えないけど、ベトナム戦争ネタの異色作として「ジェイコブズ・ラダー」か「バーディ」のどちらかは入れておきたかったのだ。

こう書くと身も蓋もないが、この映画って個人的にはオチがすべてだと思っていて、アレが無ければふつーのベトナム帰還兵の物語で終わっていたところを卑怯な(?)落とし方で印象度をアップさせている、あのあざとさが我が輩は好きなのである。


7.「ファイナルカウントダウン」・・・この映画もハッキリ言って"戦争映画"では無いけれども、一応「真珠湾攻撃の現場」に居たという体のストーリーなのでそこだけで無理矢理ごり押ししてしまった。まあ最後は好きなんだから許しておくれよということで押し切るしか無いなと(__;)

それからマジメな話をすると本作には当時(1980年)の米海軍プロモーションビデオ的な側面もあるので、ホンモノの原子力空母ニミッツが画面に登場することと併せて作り物ではない軍隊の迫力が楽しめるのも良いのだ(この辺は後年の「トップガン」より濃厚)


8.「1941」・・・なかなかのバリューがあるスター達がどこまでもくだらない事を力一杯やって、結果的にクスリとも笑えない寒いコメディになってしまったわけだど(我が輩はそう思っているのだけどね)不思議と昔からキライになれない映画で、場面場面では好きなシーンもあるし(ナニ見ても「ハ~リウッド!」と叫ぶ日本兵とか「ジョーズ」の全裸姉ちゃんスーザン・バックリニー再登場等。それからサントラはスゴく良いのだよ)DVDでダイジェスト視聴したら面白い映画なんじゃ無いかと錯覚(?)を起こしそうになるほど(止め絵にするとどの場面もカッコイイんだけどなー・・・)


9.「地獄の黙示録」・・・最初に見たのが中学生の時で、そのときは正直ちっとも面白いと感じなかったのだが(不勉強なガキだったからベトナム戦争のことを何も知らないというのもあったし)だいぶ後になってから目から鱗じゃ無いけどおおっ、これはこういう話だったのかと得心したのだった。

その後「地獄の_」のドキュメンタリー映画である「ハート・オブ・ダークネス」を見てさらにこの映画に対する興味が増してしまい、自分にとっては製作の舞台裏や背景を知れば知るほど本編に対する面白さのポイントが変わってくると言う不思議な映画となっている。


10.「パットン大戦車軍団」・・・おそらくこのラインナップの中ではもっとも戦争映画らしい戦争映画だろう。

これはミリタリー映画の大好きな先輩に録音してもらったサントラ盤がきっかけで「一度見てみよう」となった映画で、音楽が良くなければたぶん今でも見ることは無かった映画だと思うのである(まさにジェリー・ゴールドスミスの力恐るべしと言ったところでありましょう)ジョージ・C・スコットがカッコよかったなあ・・・

と、いうことで今回自分の投票作はほぼランキング圏外では無いかと予想しているのだけど(ーー;)せめてベスト50に一本でも入っていたら嬉しいですわね。
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Comments
Edit
いやー、ファッキンでシットな「フルメタル・ジャケット」がランク外だったらわたしは世をはかなんで、ベトナムの荒れ地を♪MIC-KEY-MOUSE♪(笑)

もしかしたら、ランキングトップは「この世界の片隅に」かもしれませんね。ツイッターのTLではみんな取りつかれたかのように褒めちぎっています。そんな映画だから自分は絶対、映画館になど見に行ってやるものか、と思ってますが(笑)
Editせめてコレと「黙示録」あたりは
>ポール・ブリッツ さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

この二本は一五位までに入ってないかなと期待してますけど、なるほど「この世界の片隅に」の上位進出も大いにあり得ますね(現代アニメ門外漢の私でも見たいと思ってるくらいなので( ̄▽ ̄;))

それから今思うと「まぼろしの市街戦」を入れれば良かったなと少し後悔しています・・・
Editご無沙汰してました
お久しぶりです。
転職やらなんやら、色々ありまして…

『バーディ』は僕も好きですね〜
あのラストシーンには「やられた!」ってなりますね。
劇場で思わず吹き出しちゃいました。

他にパッと思い浮かぶのは…
徳島の駅前にあった映画館まで観に行った『ブラックホークダウン』、
『サルバドル』、『Uボート』かなぁ。
あと『炎628』も強烈でした。
Editお好きな戦争映画
拙ブログには「ない」と書きましたが、「日本のいちばん長い日」は確かに良かったですね。昭和天皇が終戦を望まれていたことが明らかなのにそれを阻止しようと動いた方々こそ「非国民」ではないかと思いました。そしてその方々に従わざるを得なかった方々は哀れでした。「太平洋戦争」のすべてが凝縮されたような一昼夜、私はあの映画を観るまで知りませんでした。
Edit待っておりました
>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

ご登場を心待ちにしておりましたよ(^^)

あ~「Uボート」と言うチョイスもありましたね。リアルタイムで映画館に行った映画なのになんで忘れてたんだろうなあ(ーー;)

「バーディ」の最後は初見時「え??(;゜ロ゜)」ってなって一瞬何か起きたかわからなくなったものでしたね(二度目以降の鑑賞では私も大爆笑しておりますが)
Edit小林桂樹にもっと感情移入したかも
>シャオティエン さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

動機が真っ直ぐなだけに阻止派の連中の動きを「悪事」とは捉えられなかったですし、なんとなく彼らの気持ちがわからないでもないなと私は思ってしまいました。

それとたぶん白黒映画なのも臨場感を出す上でより効果的だったような気がしますね。
Edit
ツイッターでつぶやかれてるのを拝見して気になっていたのですが・・・。
「地獄の黙示録」のくだり。私も同じく、です(笑)
昔テレビのロードショーでやたらやってましたよね。で、ながら見的にちょっと見た記憶があるんですけど、「面白くない」(笑)私もあんまりよくわからなくて、その後見る機会がなかったんですが、いろいろあらすじを見ていると、すごく面白そうだなあと今になって思います。やっぱ見とくべきかもですね。
「世界大戦争」は、「昭和」を感じられる観点から興味があります(笑)
Edit正直ホントつまんないと思ってました( ̄。 ̄;)
>マナサビイ さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

「地獄の黙示録」は私もちゃんと見返したのはこの10年くらいですかね。もともとコッポラの映画が好きだったのでそれ繋がりで一応公開直後に目は通していたのですが、これ何が面白いの?ってずっと思ってました(^_^;)

暴露話的ドキュメンタリーだった「ハート・オブ・ダークネス」を見てから俄然興味が湧いたのと町山智浩さんの「映画の見方がわかる本」を読んでから見直したら「なるほどな」と思ってしまいましたよ( ̄。 ̄;)

それから「世界大戦争」は昭和の空気を体感するのに良い映像テキストだと思いますし、アナログ特撮の醍醐味も十分味わえますので、機会があったらご覧くださいませ。
Editこんばんは!
きっと私が選ぶ戦争映画ベスト10はどれもランクインしないでしょうねぇ。(苦笑)
Editこれはもう
>軍曹亭! さん

こんにちは、コメントありがとうございますm(__)m

いやもう最初聞いたときからこの企画は軍曹亭!さんのためにあるような物だと思っていたので(^_^;)ぜひ参加をご検討していただきたいです。

本格派のミリタリー好きの方がいったいどういう作品を選ばれるのかひじょうに興味があります。
Edit
戦争映画も色々ですね。時代とともにそのテーマも変わっているように思います。
1位の『世界大戦争』は知りませんでした。
最近観たメルギブ監督『ハクソ―・リッジ』が強烈&素晴らしかったです。
Edit見た人の年齢によってもいろいろで
>pu-ko さん

こんばんは、コメントありがとうございます<(_ _)>

私なんかは戦争映画というジャンルにそれほどの思い入れがないので( ̄。 ̄;)ものすごい適当なラインナップになってしまったのですが、一位だけは素直に「世界大戦争」だよなあと思って投票しています。

昭和三〇年代の日本映画でにこういう暗鬱な最後になっちゃうのはちょっと珍しいと思いましすし、戦場そのものよりも戦争によって生活振りが変わっていく一市民の方をメインで描いているのもなんだか今日的だなという気がいたしました。

それと「ハクソ―・リッジ」は少し前にpu-koさんのブログを読んで興味を持ちました。徳島で公開があるのか甚だ疑問ですが( ̄▽ ̄;)上映決まったら観に行こうと思います。
Editただ今戦争映画ベスト10参加してきました
こんばんは。
皆さん、様々な思い入れがあるから、色々な作品が上がってますね。
私の場合、ベストと言うよりもただ単にファンだからという選択ですね。(^-^;
集計結果が楽しみです。
Editベスト10の選び方にも個性が出るようで
>MILLAFAN さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

作品抽出お疲れ様でした。今しがたそちらにお邪魔してラインナップを見させていただきましたが、なるほど、言われてみたらアレもコレもあったのにな~と言う感じで、毎度の事ながら人様のベスト10を見ると自分が忘れていた映画がコロコロ出てくるモンだなと思っています( ̄▽ ̄;)

今回はけっこう表が散りそうなので上位作の予想は難しいですよね・・・
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