You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

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Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

朝と夜の間に

um249.jpgタイトルはピーターの歌ではなく故・佐々木守さんが書いた某番組用シナリオの副題から拝借(アレは♪夜と朝の間に♪)

と、言うことで10日に京都まで足を伸ばしてきた。ここ数年京都と言えば年末のみなみ会館、というのが慣例化していたのだが今年は「京都怪獣映画際ナイト」の開催日が29日になり仕事とバッティングして行くことができず、2011年の第一回以来皆勤賞を続けていた同オールナイト参戦をついに断念することになってしまったのである。

仕事が終わるのは17時過ぎだからムリして行こうと思えば行けないこともないけど、もう寄る年波には勝てず(T^T) それに今回のラインナップが(左写真参照)イマイチ私の目には魅力的と映らなかったこともあり「なんとかして参加するぞ!」という気にはなれなかったのだ。

まだトークショーのゲストが誰なのかわからないし、おそらく追加でテレビ特撮系の上映もあるはずなのでこれから当日のプログラムは膨らんでいくだろうが、よほどのことがない限り今年はこのまま不参加で年が終わっていくことだろう(考えてみたら2016年はみなみ会館自体に一度も行ってなかったなあ・・・)

そんなわけで私は行けないけど当日は「シン・ゴジラ」の上映もあるし(こちらは別料金)オールナイトでは「ゴジラVSスペースゴジラ」も用意されているので、できることなら例年以上に若い怪獣ファンの人にたくさん集まって欲しいと思っている。

そして我が輩のようなじじいファンはもう彼らに席を譲って、オールナイトみたいな体を酷使する( ノД`)イベントは今後も自粛すべきかもしれんなと、けっこう真剣にそんなことを考え中である(ふとカレンダーを見返せば直ぐ2017年がやってくるし、夏が来れば我が輩も51歳。還暦までもう10年ないじゃんと言うヒジョーーにオソロシイ事態になってますやん・・・(*゚ロ゚)(*゚ロ゚)(*゚ロ゚))

いちおうオールナイトの上映作品に少しだけ言及しておくと、この三本なら私はやはり「フランケンシュタイン対地底怪獣」を推す。一昨年高知で見たときは海外版のプリントだったので最後は突然大ダコが登場するバージョンだった。今回はどっちなのかまだ告知はないが説明なく上映してあとからネタばらしするのも面白いかも。

※「フランケンシュタイン対地底怪獣」のバージョン違いについてくわしく説明しているサイト

「スペゴジ」は世代的に思い入れがほぼゼロ(劇場に行った時27歳と既にオッサンだったので)というのもあって思い出せるシーンが殆ど無いのだけど、ビジュアルにインパクトがあったのはMOGERAになるかな。

「恐竜・怪鳥」についてはけっこう最近になって東映チャンネルで再見した。ストーリーはひたすらツマンナイものの( ̄▽ ̄;)あの時代(昭和52年)の日本映画で恐竜に人が食われるというゴアシーンをぶち込んできたその表現者としての勇気は大いに称えなければならないだろう(監督は「赤影」でお馴染みの倉田準二さん。そのせいかどうかは知らないがキャストには牧冬吉(白影)さんの名前もアリ)それと今も映画村に出現する恐竜はきっとこの映画の名残ではないかと私は推察している。

で、怪獣ナイトの代わりというわけではなかったのだが、10日に京都入りしたのは京都文化博物館の特集上映を見るためだったのである。

zitsu1.jpg同館のフィルムシアターで開催されていたのは「《没後10年/生誕80周年記念》鬼才・実相寺昭雄 映像の世界」

昨日の11日に京都では最終日を迎えたが、実相寺昭雄監督の代表作を数本ずつ日替わりで上映していくという豪快な企画。私が行った10日のプラグラムは以下の通りだった。

-12月10日(土) 昼の部-

13:30 ウルトラマン 「恐怖の宇宙線」
13:55 ドキュメンタリー「KAN TOKU 実相寺昭雄」
14:25 トークライブ 安齋レオx内野惣次郎x勝賀瀬重憲
14:55  終了

ホントなら夜の部でやっていた「悪徳の栄え」と「曼陀羅」も見ておきたかったけど、この辺は腹八分目(?)こういうのはちょっと食い足りない程度で帰宅した方が心身共に良いのだ。

この日の上映会の感想を書く前に私が驚いたのは文化博物館のクオリティの高さだった。このことを先ずは綴っておきたい。ランドマークとなっている別館は1906年に竣工し1965年まで日本銀行京都支店として使用されたそうである。歩いて現地入りしたがこの建物が見えただけでそのレトロな佇まいに思わず「おおっ」と声を上げそうになってしまった(最下段右写真参照)

中へ入ると奥には新館が建っており、メイン展示や映画上映はこちらの方で行われている。これがまあこちらの施設は別館と対極にあり今風の最新設備が整った近代建造物。一階エントランスにはかなりの広さで江戸時代の町家を再現した「ろうじ店舗」なる飲食店エリアも併設されているのである。

フィルムシアター(左下写真参照)も入ってみて感心したのだが席は170もあり、スクリーンは小ぶりながら椅子からの距離もちょうど良くシート自体も座り心地が快適。徳島のシネコンなんかよりはるかに楽に座れる椅子だった。こんなスバラシイ視聴環境下で連日いろんな映画が上映されていて、しかもそれらが軒並み1000円で見られるというのは本当に羨ましい限り。

それで私は「ウルトラマン」はてっきりDVDをかけると思っていたのだけれども、これがなんと16ミリフィルムでの上映。プリントの状態も良く音もクリアで、こんなに集中してこの「恐怖の宇宙線」を見たのは初めてだったかもしれない(ムシバ君の「七夕の夜、雨が降ったらどうなるんだよー」にはちょっとウルッときそうだったなあ(>_<)こんなこと今までなかったのに、やっぱりオレもトシだね)

IMG_1686.jpg続いて流れた「KAN TOKU 実相寺昭雄」は実相寺監督のお弟子さん的存在でもあった勝賀瀬重憲監督(実相寺昭雄研究会のメンバーでもある)が撮ったドキュメンタリー。

中身は晩年の実相寺さんの姿を捉えた貴重な映像が多数収められており、主に「シルバー假面」撮影時のものがメイン。その合間に演出家の今野勉や作曲家の冬木透、撮影監督の中堀正夫と言ったゆかりの人たちが実相寺監督のことを語るという構成になっている。30分しかないのが勿体ないくらい濃密な内容だったので、いつか長尺版(または完全版)を見せてもらいたいと思ってしまった。

最後のトークショーではその勝賀瀬重憲監督(余談ながら私が受付でチケットとパンフレットを買ったとき、とても愛想の良いオジさんが相手をしてくれたのだが、じつはそのオジさんこそが勝賀瀬監督その人だったのである(ーー;)←後で聞いたら私より年下だったそうだけど)が司会となって登場し、安齋レオ氏と元子役で「恐怖の宇宙線」にも出演していた内野惣次郎氏(今は広告代理店のエラい人になっているとか)含めた三名でスタート。

話の中身は初めて聞く事ばかりでビックリしたのだけど、一番驚いたのは実相寺さんのフィギュアマニアぶりで、最晩年に入院している病院を抜け出してまで秋葉原に通っていたとか、仕事ほったらかしてワンフェス行ってた等々の(^_^;)意外なオタク行動(なんて憎めない話だろう)

IMG_1684.jpg実相寺監督のことはよく知ってるつもりだったけど、こうして現場にいた人や直接関わった人たちの声を聞いていると人物像がどんどん掴めなくなってくるのが面白い。

ホントのところどういう人だったのか知っている人は本人以外誰もいないんじゃないかとさえ思ってしまった(彼の残した仕事を振り返ればテレビ/映画監督以外でも脚本や小説を書いたりCMや舞台やコンサートやスポーツドキュメンタリーの演出をやり、さらにはアダルトビデオの監督までもやってみたりといったワンジャンルに囚われない才能の広さにその掴み所の無さが出ているのではないかと思うのである)そう考えると69歳で亡くなったのは心から早逝だったと思うし、まだまだ実相寺さんにはいろんな事をやってほしかった。

まーそれにしてもこの日は楽しかったですわ(=゚ω゚)ノ 来場者は決して多いとは言えないレベルだったけど、こういうまったりした空気の中でのんびりと特撮関連のイベントに浸るというのも悪くないというか、この形が今の自分には合ってるなと、枯れた特撮怪獣ファンのひとりとしてあらためてそう感じた一日だったような気がしている(今後京都に行くときはみなみ会館じゃなくてこっちをメイン遠征地にしようかな(゜▽゜*))

 
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