テロだ!天変地異だ!!世界大戦だ!!!(後編)

いやー、10日ほど前まで今年のGWはなんて果てしない長さだろうと感じていたが、終わってしまえばホントにあっという間だった(__;) 当初思い描いていた事なんてたぶん半分も出来なかったと思うのだけど(実は一番やりたかったのは夜更かしして連日連夜映画やドラマを見まくることだったのに、ぜんっぜんできんかったし(__;))久しぶりの長期休暇に浮かれていたのか、欲張ってアレもしたいコレもしたいとちょろちょろ動いているウチに一日分の体力ゲージ消耗が激しくなってしまったようだ。おかげで夜は電池切れになるのが仕事しているとき以上に早くなってしまい(;゜ロ゜)このイベントの時以外連休中に就寝時間が日付変更線を跨ぐことはとうとう一度も無かったのである。

その流れで京都遠足紀行もアップするのがずいぶん遅くなってしまったのだが、なんとかまだ脳の片隅に記憶が残っているウチに書いておくとしましょう。


-4/29(土) 京都みなみ会館にて「大特撮スペクタクルNIGHT」に参加-


IMG_1846.jpg22:15 開場・・・この日の来場者はフルハウスとまではいかなかったようで、私の入手していたのは殆ど当日券のようなチケット(当日の朝にぴあで買った)だったにも拘わらず、意外に良い席に座ることが出来たし(前方より後方の端が好きなのである)隣は最後まで空席という実に快適な鑑賞状況が出来上がっていたのだった。

ここへ来てこういう落ち着いた気分を味わうのは最初に来た2011年以来では無かっただろうか。

まずはいつものようにキャスト・藤村氏とみなみ会館の吉田館長による、まるで夫婦漫才風のご挨拶からスタート(→右写真参照)

お二人ともすっかり手慣れたもので藤村氏の絶妙な話術の間隙を縫って入ってくる館長の相づちも小気味よいタイミング。話を聞きながら一度お二人でM-1の予選に出てみたらどうだろうと真剣に考えてしまった(怪獣映画漫才という新ジャンルで)

※ちなみにこの写真ではよくわからないが、みなみ会館の吉田館長はこういう素敵なおねいさんなのであります。

○参考1
○参考2

そして最初のコーナーであるトークショーに備えて一人ずつのメンバー紹介。司会を務めるキャストの中村哲さんと作家の馬場卓也さんに続いてこの夜のメインゲストである安丸信行さんもご登場。三人揃ってしばしのPhotoセッションタイム。


IMG_1849.jpg22:30 安丸信行さんトークショー・・・ここでのトークショー司会は今まで怪談作家の木原浩勝さんが担当したときしか見たことがなかったので、中村さんと馬場先生の進行はなかなか新鮮だった。

そして安丸さんと言えば東宝特撮映画でさまざまな造形物(ミニチュアだったり怪獣だったり)を手がけてこられたレジェンドのお一人。

特にゴロザウルスやカメーバなんてのは特撮怪獣ファンの間でも長年にわたって"怪獣着ぐるみの頂点"とまで言われているものであり、それらを生み出した方のお話というのは我々にとってまるで高僧のありがたい説法を聞きに来ているようなものでもあったのである。

御年八十二歳であられる安丸さんは東宝を定年退職された後、今は千葉で悠々自適に創作活動をなさっているとか。

トークショーの話の中身についてはここで書けることでは無いので割愛するが、安丸さんはとても自由な発言をされる方で話がけっこうあっちいったりこっちいったりと追いかけるのがまあまあたいへん( ̄▽ ̄;)(怪獣のスライド写真を見ながら「コレ私作ってましたっけ?」とズっこけそうになる事も仰っていたが・・・慌てて横から「思いっきり製作中の安丸さんの写真が残ってるのでマチガイないですよ」と随時訂正が入るのも可笑しかったけど)司会のお二人もフォローするのに相当苦労されていたのが伝わってきて、当初の想像より緊張感溢れたスリリングなトークショーになったのは予定調和のない展開でかなり面白かった(^◇^;)

安丸信行さん プロフィール


00:00 「東京湾炎上」上映・・・一本目がこの時間になるのはやっぱりキビしかったな~(°°;) とは言え、数年前に日本映画専門チャンネルでやっていたのを見て以来だから鑑賞するのはけっこう久しぶり。外国人テロリストがタンカーをシージャックするというストーリーは今見ると今日的なネタでもあるし、そんなに古い映画という感じはあまりしなかった。
 
特撮映像を使ったフェイクでピンチを切り抜けるというアイディアがこれ以前にあったかどうか定かでは無いのだけど、私は当時(1975年)としてはすごい発想だったと思うのである(「スパイ大作戦」の"焦土作戦"(1967年)というエピソードがちょっとだけ近いラインだった気はするが、あれは映像と言うより小道具・セットを使った仕掛けだったし)そういう話を特撮が売りの会社である東宝が作ってしまうところがブラックジョーク的で楽しいのだ。

アクション映画としては若干ぬるいところも多々あるが(セガールの「沈黙の戦艦」なんかに比べるとずいぶんもっさりしてる感じ)本作はこのアイディア1本勝負!という珍しいタイプの映画でもあったかな。

あと蛇足ながら唯一劇場で笑いそうになったのは藤岡弘の回想シーンで恋人役の金沢碧と雪山を激しく転げ落ちながら抱き合うシーン。あれはもう殆ど「仮面ライダー」の構図(ーー;) いっしゅんこのまま本郷猛とベアコンガーの戦いに突入するのかなと(ベアコンガーは2号編の怪人で本郷とは戦ってないけど、我が輩雪山と言えばコレとウーが直ぐ浮かんでくる人なので)でも、あんな荒っぽいラブシーンってそうはないよね(ーー;)

それとテロリストのリーダー役だったウィリー・ドーシーは私の中では「特捜最前線」の中での藤岡弘との絡みの方が印象深い外タレさん。


02:00 「日本沈没」上映・・・これも日専CHで見て以来。ちなみに今回の三本はすべて初スクリーン鑑賞となった。
 
それにしても驚いたのは序盤の海溝調査シーン以外ドラマがどう転んでいくか何も覚えていなかったこと( ̄▽ ̄;) テレビのオンエアの時に我が輩があまり真剣に見ていなかったのか、或いは特撮シーン以外は寝てでも居たのか( ̄。 ̄;)それ以外だといしだあゆみのビキニ姿だけがアタマに残っており(この人は"脱いだら凄いんです"を地でいってましたなあ)如何にこの映画に対して自分が「お話部分」を期待していなかったのかがよくわかる。

ところが腰据えて見てみると、コレって小野寺(藤岡弘)の出番を除けば「シン・ゴジラ」の流れをくむ(順序が反対だから本来この言い方はおかしいんだけど)災害シミュレーション映画でもあったんだなと、今になって合点がいった。WIKIの中で書かれていた「シン・ゴジラ」の記述で「危機的な大規模災害事象に対して日本国政府を中心にさまざまな国家機関に携わる者たちが限られた条件下で切歯扼腕(せっしやくわん)しつつ各々の任を全うし、政治的配慮・思惑が錯綜する最中にて問題解決の糸口を模索しながら収斂するという群像劇が描かれる」というのは正に「日本沈没」という映画が43年も前にやっていたことだったのである。

と、自分の中で見方がガラッと変わったのは良かったのだけど、如何せん三時前後あたりで眠気がピークになり、次に目が覚めたときにはもう我が四国は海の底(ーー;) 不謹慎ながら一番の爆笑ポイントでもある「関東大震災は火でやられたんじゃー!!」の直後の例の迷場面もとっくに終わっていたのであった。

そこからはなんとか最後まで起きていられたが、特撮的には中野監督お得意の都市破壊・爆破シーンより日本列島を俯瞰で捉えた衛星画像のようなショットの方が怖さを感じさせ、おおー、やっぱりこの大画面だからこそわかることだなとあらためて感心したのである(敢えて静かめの音楽と不気味な効果音を被せ、少しずつ日本が沈んでいくのを見せていくのが恐怖心を煽って効果抜群。そしてこのシーンの造形も安丸さんの手によるもの)


04:40 「世界大戦争」上映・・・これはいつ見たのが最後だったろうなあ。先の二本と同じく日専CHかレンタルDVDのどちらかだと思うのだが、たぶんインターバルはこれが最長のハズ。
 
ちょうど昨年暮れの「戦争映画ベスト10」で一位に推した映画でもあったし、気合いを入れ直して見なければいけないと思いながら眠気防止用のミントタブを一気に四粒口に放り込んだのであった(;ω;)

で、この映画って今回のラインナップの中ではもっとも古い作品であるにも拘わらず、特撮の出来はこちらの方が優れているのだ。それもクライマックス(この内容でこういう言い方は良くないかもしれんな。それと世界各都市のミニチュアは「吹っ飛びやすい」という理由でウェハースによって作られているのだけど、こちらも安丸さんのお仕事である)の世界各地が核ミサイルで崩壊していく場面ではなく、途中でインサートされるベーリング海上での戦闘行為場面やミサイル基地の全容を捉えたカットであるとか、そうした状況説明のための特撮シーンが異常なまでにリアルに作り込まれており、この先の世界大戦へと向かう"ドラマ上での説得力"はものすごいものがあったのである。

しかも同時に描かれる本作市井の人々代表・フランキー堺一家の「幸せから急転直下の悲劇」の切なさたるや映画とは言え見ているともう筆舌に尽くしがたい感覚に覆われてしまうのだよ(これはパニックのさなか保育所に預けたままの娘をなんとかして迎えに行こうとして絶命する母親のシーンに対しても同様の感情が湧いてしまった)

館内暗かったから良かったけど我が輩フランキー堺が物干し台で絶叫している場面で少し泣いていたくらいで(T^T) 子供達や妻に対する思いを吐露するこのシーンはツラかったなー・・・

とにかく別々に動いていたドラマが終幕直前で最悪のケースの基一つになるこの見事さは映画の組み立てとしても秀逸。そして今になって「一位で間違ってなかったな」と妙に自信を持つことも出来たのであった(それからこの日再見するまで夫婦揃って娘の初夜の心配までしている場面があったことに気がつかなかった(ーー;) 昭和三〇年代の親の態度としてはあれで正解だったのかもしれないが、あそこは今見ると可笑しい)


06:40 全プログラム終了・・・本来ならこのあとなんちゃって夫婦漫才ではなく、藤村氏と吉田館長の締めのご挨拶があったはずなのだけど、我が輩七時半のバスで徳島に帰る事になっており、それを見ることなく脱兎のごとくみなみ会館を後にしたのである。帰り間際ロビーに居た中村氏に会釈して前売り特典だった「日本沈没」復刻ポスターをもらい、一気に帰路についたのであった。

一部睡魔にも襲われはしたが、最初の方でも書いたとおり今回はまったり且つゆったりと座って見ることが出来たし、途中でトイレに行っても人で押し合いへし合いになる事もなくイージーに用を足せたのはありがたかった。いつもこの感じならもっと良いのだけどなあ・・・

そんなわけで疲労困憊で戻ってきたワケだけれども、次回参戦予定はお盆の「怪奇映画祭NIGHT」に目星を付けているところ。中川信夫監督の「東海道四谷怪談」がラインナップに入っていたのが興味を牽いたからだけど、来月には同じく京都の文化博物館の方でも同作の上映予定があり、どっちに行くかはしばらく悩むかもしれない。

ともかく久しぶりに楽しいオールナイトでした。関係者の皆様には心から「ご苦労さまでした、そしてありがとうございます」と言わせていただきたい。そして私と同じく眠気と戦いながら最後まで完走した観客の皆様、本当にお疲れ様でした。また何処か特撮映画のかかっている映画館でお会いしましょう_(._.)_

※すっかりお馴染みとなった馬場先生の手によるパンフレット風新聞「大怪獣大特撮大解説」。もう34号になるんだなー・・・
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7 Comments

トガジン  

一億の民族を乗せ、ああ、日本が沈む

こんばんは、トガジンです。
お疲れ様でした。
今更ですが私も行きたかったです。

私は『日本沈没』を小学生の頃に封切りで観たんですが、「海に沈む」という恐怖は自分が海辺の街に住んでいることも手伝ってひときわ現実味がありました。
後半の漁船で逃げようとする人たちが津波にのまれるシーンの恐ろしさとか絶望感は尋常ではなかったですね。

それでも目をそらさずに最後まで観ることが出来たのは、本郷猛・・・じゃなくて藤岡弘さんのおかげだったと思います。
子供心に「この人だけは絶対死なへん!」という妙な安心感があって(笑)、どこかヒーローものを見るような気持ちで物語を追っていたように思います。


今時こういう酔狂をやってくれる京都みなみ会館、いいですねえ。
オールナイトに耐えられるかどうか自信は無いですが、また面白い企画があったら是非参加したいです。
古き良き特撮映画と、それを愛する同好の士と、そしてホントに可愛い館長さんに会いに。

2017/05/10 (Wed) 01:06 | REPLY |   

しろくろshow  

ほんとに授業を受けてるような竹内教授のシーン

>トガジン さん

こんばんは、コメントありがとうございます_(._.)_

いや~、深夜の藤岡弘+丹波哲郎まつりはかなり濃かったですねー・・・( ̄▽ ̄;)それに毎回深夜三時過ぎるともう己との戦いみたいな感じになってくるのはある種オールナイトの醍醐味(?)と言うヤツでしょうか・・・(私は帰りのバスではヘロヘロになっていました(>_<))

今回のプログラムは三本ともそんなに何回も見ているヤツではなかったので、スクリーンで見る分にはかなり新鮮味があったように感じました(「日本沈没」と「世界大戦争」は音楽も良いので、あれだけフルボリュームでかけてくれたら集中力はグッと増すと思いましたよ)

ちなみに次の特撮系はお盆の「怪奇映画ナイト」と、おそらく年末にやるであろう「怪獣ナイト7」あたりだと推察されますが、それ以外にも楽しそうな特集上映はきっと組まれると思います。トガジンさんも機会がありましたら古都の怪獣ランド・みなみ会館を是非一度訪ねてみてください。

※ぜったいムリだと思いますけど今回ムリな希望を言えばスタートを二一時にして、こっそり四時前後から「ノストラダムスの大予言」を追加覆面上映みたいな形でやってくれても面白かったんですけど(ーー;)

2017/05/10 (Wed) 22:13 | REPLY |   

しろくろshow  

<拍手コメントの御礼>

>Z 様

こんばんは、今回も拍手コメント頂きましてありがとうございましたm(._.)m

あのシーンオトナだから笑っちゃいましたけど(^◇^;)子供からしたら確かにショックな場面だったかもしれませんね。

それと私リメイク版の「日本沈没」は特撮だけならスゴく好きなんですけど、お話の方の腰の据わって無さ(登場人物の覚悟の無さ?)がどーにも肌に合わなくてダメでしたね~。

2017/05/10 (Wed) 22:20 | REPLY |   

mikaidou  

おはようございます。

素敵な黄金週間をお過ごしになられましたね(*^-^*)
羨ましい!
一昨年位にCSで「日本沈没」を見たのですが、リメイク版より怖かったですwww
子供の頃にはわからなかった細部が面白くて
録画して何度も観た挙句、早速原作を借りて読み直したのでした。

トガジン様のおっしゃる通り、最後まで正視できたのは、
私の1号、本郷猛のおかげです(笑)
最後の難民になった日本人のくだりが身に染みて辛かった・・・。
でもこのシーンで、この映画、ほんとに名作!と気が付いたのでした。

2017/05/11 (Thu) 09:10 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

隠れヒロイン(?)の角ゆり子も綺麗な人でした

>mikaidou さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

今年のGWは久しぶりの長期休暇だったため前半飛ばしすぎてしまい、後半は息切れしていたような気がしています(ーー;)(慣れないことはするもんじゃないなと・・・) 

えー、それで「日本沈没」の藤岡さんですが、彼が日本が沈む最後の最後まで一人でも多くの日本人を救おうと奔走する姿にはアツいものを感じました。また、ラストシーンでいしだあゆみが生きていたことを知らせるカットが入り、いつか二人は世界の何処かで再会するのだろうと希望を持たせる終幕になっていたのも良かったと思いましたし。

いやそれにしてもお見合いの初日にあんなことになるとは、七〇年代の若者は男女揃って肉食だったのでしょうかねー( ̄。 ̄;)

2017/05/11 (Thu) 22:08 | REPLY |   

楽珍劇場  

『ノストラダムス』観たいですね~

最初に「人類絶滅NIGHT」と聞いた時は、
『ノストラ』も絶対ラインナップに入っていると思ってましたが…
こちらも丹波先生が絶好調だし、由美かおるのちょい脱ぎもありで楽しめます。

夏の怪談NIGHTの上映作品は決まってるんですかね?
内容次第では休み取ってでも行きたいなあ。

2017/05/17 (Wed) 22:07 | EDIT | REPLY |   

しろくろshow  

タンバリンのトリプルスリーだったのに

>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(._.)m

いやほんと私もそう思いました。「ノストラ」やれたら丹波さんの三連発だったのにと(^◇^;)私あれは劇場ではなくテレビで放送されたのを見たきりなんですが(確か自分が中学生だったの80年前後だったはず。テレ朝系のチャンネルで月曜のけっこう良い時間にやっていたような記憶があります)

それから「怪奇NIGHT」ですが、今のところ「学校の怪談」と「東海道四谷怪談」だけが決まってるみたいで、あとは未定ということでした。私個人的には四谷怪談ばかりを三本ないし四本やってくれた方が食指湧くんですけど・・・( ̄▽ ̄;)(大映版・長谷川一夫/中田康子の「四谷怪談」と東宝版・:仲代達矢/岡田茉莉子の「四谷怪談」さらには松竹版・佐藤浩市/高岡早紀の「忠臣蔵外伝 四谷怪談」をセットにした四本立てで)

2017/05/18 (Thu) 21:52 | REPLY |   

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