窓の外は、車の雨が降る
目的は徳島初上陸となった"いきなり!ステーキ"ではなく、同じく徳島市内第一号のシネコンとなったイオンシネマ徳島で映画を見ることである。
連休中に一度だけ探索に来ていたので、だいたいの位置関係はわかっているつもりだったが立体駐車場をぐるぐる回って最短距離で入館出来る場所に無事駐車(それくらい空いていたと言うこと( ̄▽ ̄;))
この建物では最上階に当たる五階に映画館は建てられており、直ぐ隣と階下はフードコートとレストラン街になっているので食事を取るのに事欠くこともない(店舗の種類も数も多いし営業時間もけっこう遅くまでやっているので、その点はシネマサンシャイン北島より便利だ)
中に入って広いロビーに出ると客はそれほどおらず、とりあえず初めてなので一番広い部屋が良いだろうと一番スクリーンで上映中だった「ワイルド・スピード ICE BREAK」をチョイス。
映画の感想はともかくとして( ̄▽ ̄;)今日は映画館そのものの体験記を綴ってみようかと思っている。
ちなみにこの日は家内と一緒に行ってきたので「夫婦50歳割引」を適用し(1100円/一人)そのうえで追加料金を400円/一人分払ってプレミアシートに座ってみることにしたのだ(追加とは言いながらこの料金には1ドリンクのサービスが付いているので、それを思うとお得感はかなりあるような気がする。通常シートに座って珈琲でも買えばほぼ同じ出費になってしまうわけだし)
なにせ一回体験してみないとどんなもんかはわからないので、これから数回は敢えて他の8スクリーンへ部屋を変えながら劇場環境を確認してみようと思っている。
今回試した一番スクリーンはこの劇場では最大規模の312席。
上で書いたプレミアシートはこの部屋にだけ用意された36席になるのだけど、位置が部屋のど真ん中にあり鑑賞ポジションとしては申し分なし。
レイアウトも余裕を持った作りで隣前後とは少し幅を持たせていて、肘置きとカップホルダーも席ごとに二カ所ずつ付いている。
座り心地は当然のように快適だし、あれなら「ベン・ハー」や「風と共に去りぬ」みたいな上映時間が四時間近くある映画を見ても尻が痺れたりする事はないだろう。
またこれは他の席も同様なのだが傾斜が大きく取られているために前列のお客さんのアタマが視界を遮ることがない。
我が輩自分もアタマがでかい人なので今まではけっこう後ろの人に気を遣ったりしていたのだが、ここでそういう心配をすることはなさそうだ。
さてそれで前から気になっていた本館のシステムである「ULTIRA」とはなんぞやということだが、参考画像にあるとおりIMAXとさほど違いがあるような感じはしなかった。
入場してぱっとスクリーンを見たとき確かに「デカいなー」とは思ったけど、昨年大阪エクスポシティで見たIMAXの凄さがまだ記憶に新しかったためか、あのときほどの感動や驚きはなかったかもしれない。
もう一つの売りである「V'sOUND」の方はプレミアシートにしかその機能が付属しておらず、さっそくスイッチをオンにしてみたのだけど(On/Offは自分の意志で任意選択可能。スイッチが椅子の横にある)コレ要は昔流行ったボディソニックのような物で、シートに内蔵されているであろうスピーカーからウーハー効果を作り出し、背中や腰、尻等に重低音攻撃を敢行するのだ。
それらは映画本編の展開に合わせて作動するので、たとえば画面上で車のエンジンがかかったりするとその瞬間背後からブルンブンブンと物凄い音と振動が襲ってくるワケなのである( ̄。 ̄;)
この日は映画が映画なので全体の六割くらいはそうしたシーンになっており、もう途中からはシートは激しいマッサージチェアーと変わらない状態になっていたのだった(慣れてない人には便意を催す振動かもしれないなあ・・・)
で、いろいろ期待値の高かった各システムだけど、正直それほど感心したわけではなかった。
二年前の4DX体験の時にも思ったことだが、シート側でいろいろ仕掛けがあって楽しいのは最初の20~30分くらいのもので途中からは「もういいから普通に映画見せてよ」という気分に陥ってしまうのである。
それとdtsXを搭載した立体サウンドもどんなものかとワクワクしていたが(そのための中央ポジションだったのに)予想していたほどの繊細な音やワイドな空気が感じられず少しだけガッカリしている。
まあその辺の効果のほどは映画によっても違うだろうし、何本か見に来ているウチにピタリハマった作品があるとは思ってるけどね。
あと、6月までの上映予定ラインナップを見て思ったことなのだが、せっかく劇場の数がプラス1になり見たい映画の選択肢が増えると期待していたのに、けっきょく「メッセージ」も「破裏拳ポリマー」も「スブリット」もやってくんないとは、いったいどーいうことですかいの??
プログラムがシネサンと殆ど被ってしまってはただ客の取り合いになるだけで新劇場としての存在意義が無いんじゃないかと思うのだがなー・・・(ーー;)
と、小言のような話になってしまったけど、なんと言っても待望久しい新シネコン。上では↑ああ書いたが普通に映画を見る環境としては最高だし(席からスクリーン対する首の角度と言い座り心地と言い、とにかく疲れないのが良いのだ)我が輩がここで映画を見る回数は今後間違いなく増えていくことだろう。
最後に「ワイスピ/ICE BREAK」の一言感想も書いておくと、私は前作「Sky Mission」が"初ワイルドスピード体験"でそれがあまりにも最高だったためにどうしてもアレ基準でこの続編を見てしまい、残念ながら今作ではあそこまでの満足を得ることは出来なかったのだった(「スカイミッション」に触発されて直後にシリーズ全作見たなあ)
が、それでもタイトルにも書いた車が雨あられと降ってくる場面はすげー(;゜ロ゜)と思いながら同時に大爆笑してしまったし、あれだけでもこの映画見る意味はあったと思っているが全体的には「ザ・後日談」の趣が強く、ワイスピシリーズ好きな人にしか通用しない面白さであったことも確か(いちげんさんお断りの面白さとでも言うべきか)
たとえばステイサムの使い方なんかはまさにそれで、あの今までとんでもなく酷かったヤツが突如として善玉に転向するなんてのはこのシリーズならではフットワークの軽さだし(いちお褒めてるつもり)役どころとしては一番おいしいところを持って行ってるので、見終わるとなんだか彼が主役の映画だったような気がしてしまうくらい(海外ドラマだとシーズンごとにキャラがどんどんチェンジする状態はよくあるけど、たとえば「プリズンブレイク」のティーバッグとか「ワンス・アポン・ア・タイム」のレジーナみたいな。本作のステイサムにはなんとなくそれに近い物を感じてしまった)
まあなんだかんだ言っても最後に「ああいう事」になったのは素直にじーんと来たわけですが・・・(;ω;)
そんなわけで我が輩次回は4DXで何かを見に来るつもりであります。
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