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You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

Category: ◆超銀幕無法地帯・激動編=劇場で見た映画の話  

グレーに煙った下水見て、飲み干す鮮血苦いよ

平日月曜のレイトショー、客もまばらなシネサン北島で「IT~”それ”が見えたら終わり」(しかしまあクドい邦題だよな(__;))を見てきた。

スティーヴン・キング愛好家としてさすがにこのタイトルをスルーするわけにはいかず、仕事の疲れもなんのそのと劇場へ向かったわけであります。一昔前ならキング原作の映像化はほぼハズレと言われることが多かったものだけど、「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンク」あたりから若干風向きが変わってきたのか昨今ではそういう声もあまり聞かれなくなったので。

IMG_2253.jpgこの「IT」で言えば最初の翻訳版が出たのがもう何年前になるかな?ごっついハードカバー(アレは殺傷能力がある重さでしたわ)の上下で確か両方買うと6000円くらいになる値段だったためそのときは買わず、4巻に別れて文庫化された際に入手したのである(文庫本の奥付見たら94年12月とある)

正直途中少しダレる所はあったのだが読後は小さな大河ドラマを読み切った満足感でいっぱいになっていたのであった。あの頃我が輩は10代後半から発生した第2次読書旺盛気が続行中で、特にスティーヴン・キングの本については17歳で最初に読んだ「ファイアースターター」に感動して以来「クージョ」「キャリー」「呪われた街」「デッド・ゾーン」「クリスティーン」「シャイニング」の順番で読みあさり、その自己琴線ヒット率の高さにますますのめり込んだのをよく覚えている(それ以降はけっこう惰性で買い続けていたところもあって、ホントに面白いと感じる率は若干下がってきていたが・・・)

「it」はよく言えば安定期、悪く言えば新鮮味の無くなっていた時期に突入していたキング作品の中では出来の良い部類の小説だと思っていたし、映画化には向いている原作だと当初から感じていた。しかし最初に映像化されたのは映画では無くドラマで(90年に放送された全2回のミニシリーズ)ビデオで見たのかテレビで見たのかあんまり覚えてないけど、中身はほぼ原作に忠実な再現のされ方をしておりそれほど悪くは無いが若干パンチ不足の感が否めない内容でもあったのである(ペニーワイズがちっとも怖くないのがなあ・・・(__;))

ちなみにこのときはその恐怖のピエロ・ペニーワイズを「ロッキー・ホラー・ショー」のティム・カリーが演じており、他ではオリビア・ハッセー、セス・グリーン、アネット・オトゥールと言った日本でもお馴染みの俳優さんが出演していた(↓最下段右の動画がドラマ版の予告)

それ以来実に27年ぶり(この27年というのが劇中でも実に重要な時間←それに合わせた新作公開だったらスゴい狙いだけど)となる今回の映画版はホラー映画としての恐怖度もアップし、ゴア描写も予想の遙か上を行く気合いの入った見せ方になっていて、最初に感じていた「なんで今頃「IT」なの?」という疑念はあっという間に吹き飛んでしまったのだった。

あと原作やドラマ版が大人になった主人公達の回想録でスタートしていたのと違い、今回は少年時代のパートのみを描いているため映画を見ているこちらも「今眼前で起こっていること」として脳内処理が行えていた。そのおかげで安心感的余裕が無く(こんときはたいへんだったけど今はこうだし、みたいな心の逃げ道ってヤツ)怪奇現象がおこるたび、またペニーワイズとの戦いの一部始終をその場で見ているかのような臨場感を持って味わうことが出来たのである。

さほど怖くなかったテレビ版と違い、そうした変更点がより効果的にホラー映画としての質を上げており、現代風のリアルなエフェクトと相まって特に終盤は息つく暇も無い展開となるのがとても良かった思っているし、こういうリメイクのされ方なら大歓迎。

それと内容的な細かいことは書かないけれどもこの映画を見た人であれば殆どの人が同じキングの「スタンド・バイ・ミー」を思い出すことだろう(また、それにプラスしてキング作品ではないが途中からはホラー版「グーニーズ」のような趣も感じられるはずだ)

映画自体はホラーの体ではあるけれどもこの話のキモはやはり「はじかれ少年少女たち(いじめられっ子だったり病弱だったり家庭環境に問題があったりといった今で言う負け組)の友情物語」という部分であり、そこの共感要素が濃厚なせいで数多あるホラー映画(小説)とは一線を画しているのは間違いなく、子役の好演(特にベバリー役のソフィア・リリスが実年齢15歳とは思えない色気と同時に幼さも感じさせる表現をしていたのに感心)もあって我が輩はこの映画版はそこが一番良かったと思っているのである。

ただ原作通りなら話はまだ終わってないわけで、おそらく続編はあると予想しているが、本作のクロージングのさせ方があまりにも爽やかだったため、できればこれはこれで完結してくれた方が良いのになと言う気もしているのだった(__*)

そんなわけで今回はなかなかのアタリだったと言っておきましょう。

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