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You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴るブログ

Category: ◆意外と近所の怪獣魔境=特撮/サブカル関係の話  

遙か彼方に輝く星は、あれがあれが故郷だ

CSチャンネル・ファミリー劇場で二七日に「帰ってきたウルトラマン」最終回が放送された。

第51話「ウルトラ五つの誓い」(脚本/上原正三 監督/本多猪四郎)

この回は見たときの自分の年齢によって毎回受ける印象が変わってくる不思議なエピソードでもあるのだが、今改めて見てみるとこれは郷秀樹(ウルトラマン)と次郎君、その2人だけのための物語だったように思えてならなかった。

そこには「ヒーローものの最終回」という括りとは別の「疑似親子関係の決着の付け方」とでも言うかな、それをあくまでも「ウルトラマン」を見ている体の子供に対して大人側が言いたいことを父性目線で投げかけたように思うのである。

正直自分が子供時代この回を見たときは「はぁ?”腹ぺこのまま学校へ行かぬ事”ってなんだよ?子供やと思てナメとったらアカンぞゴラァ!!(--#)(ヤなガキだったなあ・・・)」と、憎まれ口をたたくようなリアクションしか取れず、残念な事に当時の番組スタッフ(大人達)の思いは我が輩にまったく届きはしなかったが(__;) 今この年になってみればコレが何を意味しているのかは朧気に見えてくるものがあって、要するによんどろこのない事情で子供と別れなければならない父親(或いは保護者に当たる男性の身内)が子供に何かを伝えたい時に「自分なら(←敢えて上原先生のお言葉だと仮定しますが)こうするよ」と言う一種の提示だったような気がするのだ。

IMG_2332.jpgこのことは切通理作の著書「怪獣少年の<復讐>」の中で行われた切通氏と作家の福井敏晴との対談中で福井氏がまったく同じ事を仰っているのだが(右画像参照)読めば読むほど成る程なと思わずにはいられない一節だったので、興味ある人はこの後の私の能書きなどはすっ飛ばして( ̄▽ ̄;)こちらの本を読んでください(該当記事は318頁より)

特に番組中の彼らの関係性を考えれば次郎君サイドで見ていた郷という人間は最初こそ姉の恋人で兄の仕事仲間であり、もう1人の兄貴みたいに思えた存在だったのがMATに入ったことにより次第に憧れへと転化し、兄姉が殺され天涯孤独となったあとでも最後には本当に自分の保護者(家族)になってくれたわけで、そうした人と唐突に別れなければいけない事態に直面した彼からすればこの状況を自分の中でどう処理すれば良いのか、たぶん全然わからないことだったと思うのですわ。

※次郎君の郷に対する想いがわかりやすいのは第19話「宇宙から来た透明大怪獣」(脚本/上原正三 監督/鍛冶昇)の中でまだ健在だった次郎の兄・健(岸田森)から語られる「次郎の机の上にはね、オマエ(郷)の写真が飾ってあるんだよ。学校へ出かけるときは"行って参ります"、帰ってくれば"ただいま"と挨拶をおくっている・・・次郎にとってオマエは心の支えなんだ、夢なんだ!」という言葉で、これがすべてを物語っているような気がするのだよ。

そんな流れで最後の最後に郷から伝えられることは「大きくなったらMATに入れ」と"新たなる夢"を与えてやることであり、そのためにオマエはいま子供なりにできることを一生懸命やれよと、それを多分日頃から次郎君に語っていたであろう「ウルトラ五つの誓い」(参考画像には写ってないけど5つめは"土の上で裸足で走り回って遊ぶこと")に込めていたハズなのだ(と、我が輩は思っているのだけどね)

だから別れの間際でも郷は笑顔で「グッバイ次郎」と爽やかに接してくれたのだろうし、その態度には自分が居なくなってもきっと次郎君なら立派な大人になってくれるという確信(そして願望)があらわれていたと思うのである(ウルトラマンとなって地球を去る郷を泣きながら追いかけ「ウルトラ5つの誓い」を暗唱絶叫する次郎君の姿にはそれが伝わっていたことを感じさせる)

今回はそんなことをいろいろと考えながらしみじみし見てしまったのだけど、こういう風に作品を眺めていると今まで気になっていたバット星人の酷いデザイン(子供の落書きみたいな宇宙人だったなあ~( ̄▽ ̄;))もゆるキャラみたいな二代目ゼットンの造形もぜんっぜん許容範囲におさまってしまうから不思議。

画像1
なんにしろウルトラシリーズの最終回としてはかなり異質で独特な終わり方をしているので(子を持つ父親なら間違いなく泣けるな(ノД`))もしまだ見たこと無いという方がおられたらぜひ一度は鑑賞していただきたいなと思います。そんな新マンをイージーに見る方法としては現状以下の通り。

・CS放送 ファミリー劇場・・・2/10(土)17時より第一話から2本ずつ放送再開

・地上波 テレビ神奈川・・・1/7(日)22時30分より週一で放送中(今日現在で4話まで放送済み)

・各オンデマンド配信サービス・・・Amazonプライム/hulu/NETFLIX ほか

そして次週2/3からはファミ劇で「ウルトラマンエース・HDリマスター版」の放送がスタートする。

例によって2本ずつのオンエア(しかも10日からは17時~19時がウルトラ4本立て(「帰ってきた」「エース」が連続放送になる編成)となる濃さで(__*)なんとそれ以外にもファミ劇では来月から「ウルトラQ」と「ウルトラセブン」のHDリマスター版を放送再開するらしく、まさにウルトラづくしの2月となりそうな気配。

そんなわけで次回の記事では「エース」で自分の好きな回をいくつか取り上げてみるつもりだ。

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Comments
Edit他人様のお力だけが頼りです<私
こんばんは。

いやぁ、文面から『帰ってきたウルトラマン』愛が迸り出てますね~。
読んでいて何故か嬉しくなってしまいました。

前にも書いたような気がしますが、私の中の『帰ってきたウルトラマン』は、郷さんと次郎君が再開を果たすまでは完結することはないと思っております。
『ウルトラマン・エース』第10話「決戦!エース対郷秀樹」で、あの次郎くんが郷さんを探して旅する姿はあまりにも切ないものでありました。
しかも、「やっと会えた!」と思ったら・・・(以下自粛)。

それにしても、今のファミリー劇場は魅力的ですね。
私も以前契約していた時期がありましたが、『太陽にほえろ!』のテキサス編が終わった時点で解約してしまいました。
『レオ』までのウルトラシリーズは以前WOWOWで放送されたものを全話残してあるのでまだいいのですが、この勢いで『怪奇大作戦』とか『恐怖劇場アンバランス』をHD放送してくれるようだったらファミ劇再契約は間違い無しです。

ところで、日本映画専門チャンネルの「特撮王国」番宣はご覧になられましたか?。
あれを『シン・ゴジラ』放映のタイミングで出すのはある意味ズルいですよね(笑)。
Edit<拍手コメントのお礼>
>m さん

拍手コメントありがとうございました_(._.)_

いまこの年になってみて作り手・送り手側の言いたかったこと伝えたかったことが朧気でもわかるようになってきました。

それがこうした特撮ヒーローものの中にあったというのがスゴいことだとあらためて思っています。
Edit郷のおはぎグサっ!は衝撃的でした( ̄。 ̄;)
>トガジン さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

今回は自分でも少し熱くなって書いたような気がします(^_^;)もしそれが伝わったのであれば嬉しいですね~。

それと私もアンチラ星人の時はどうも合点がいかずに好きになれないエピソードでした(北斗に対して自分の兄貴(新マン)なら見た瞬間わかるやろ?って子供の頃からツッコんでましたし( ̄。 ̄;))

トガジンさんのところでも書いたのですが、明日から野球モードでのスカパー契約変更を考えていたのに、これでファミ劇と日専チャンネルが外せなくなっちゃいましたね(^_^;)

それと「特撮王国」の予告、無事見ることができました。私は前回「マタンゴ」と「電送人間」を録り損なったので、今回はあらためて全部を残さなければと思っているところです。
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