意外にイケるんですよ、ええ

本年度PFFで審査員特別賞を受賞した「おわりはおわり」という作品の上映が県立21世紀館で開催されることになった。

この作品の監督さんは地元・徳島の青年ということでいわば凱旋上映(?)と相成ったわけだが、映画少年くずれのワシとしてはぜひ応援しようという気持ちで会場に足を運んだのである。

完全入れ替え制の3回に分けた上映と聞いていたので、やはり初回に行くべしと早めに現地に入ったのだが、客の入りはざっと数えて50人くらい。有料と言うことでもう少し少ないかとも思ったが、まあまあ入ったのではなかろうか。

監督さんのブログなどでだいたいの雰囲気は掴んではいたけれども、如何せん事前情報もなければ過去の作品も見たことがなかったワシは実のところそんなに期待はしてなかったのである。PFFという権威ある賞の受賞作とはいえ青山真治監督がプッシュしていたというのがどこかで引っかかっていたのかもしれない(ワシはあんまり好きなディレクターではない)

しかもインディーズとしては異例の上映時間2時間(!)というのも不安を助長させるのに十分なものだった。もともと作品の内容ではなく、監督さん個人を応援したいという気持ちで見に来ていたので、仮に自分の嗜好・感性に合わずとも、今日は来た意味があるだろうと思っていた。

そして定刻通り上映開始。オープニングの見せ方がいいセンスだ。行方知れずだった兄がふらりと妹のいる実家に戻ってくるところから物語は始まる。しかもこの兄ちゃんは記憶が定かではない・・・・と、予想に反して物語がこちらにズンズン入って気易く、もっと抽象的な展開がひたすらあるのかと思っていたワシは開始15分でこの映画にすっかり没頭。

コレ、面白いではないか(-.-;)y-゜゜

気になった部分が全くなかったわけでもないし(エフェクトのせいか演出上の事なのか判別不能だったが、終始画面がコマ落ちのような動きをしていたり、室内のカットがまったく繋がってなかったりとか、音が現場音声とアフレコのミックスにさしたる効果を上げることもなく単に聞こえにくくなっているだけ等々、うむー(--;)(__;)と思った点もアリ)決して完成度が優れているとも感じなかったけれども、ワシはこの映画を大いに好きになることが出来た。これはマチガイのない事実だ(どこで見つけてきたのか知らないが、妹役の子はとんでもなく味があった。やはりインディーズ映画は女優の力量如何で魅力が変わってくる)

なんというか作品の持っている些末で独特の空気感が良い。特に気に入ったのは土手のシーンすべてのカットなのだが(失礼ながら殆どの絵面は貧乏臭いものだったけれども(__;))ここだけはとてつもなく画面の隅々までが見事に「映画的景色」となっているのに驚いてしまった(青山氏のコメントに近くて癪なんだけど・・)

この若者監督の今後に大・期待である。




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