めずらしくその日に鑑賞

ゲオで借りた「ヒストリー・オブ・バイオレンス」をその日に見た。



「うちのお父ちゃんはむかしスゴイ人やったんや!」という秘密の過去を背負ったオトコの物語。なんのことはない高倉健の映画なんかで昔さんざん見たパターンなのだが、コレはクローネンバーグ映画なので趣はやや変わっている(と言うことは爽快感などは全くないのである)

デヴィッド・クローネンバーク監督はワシの中では5本の指にはいるほど大好きな演出家なのだが、ここ10年くらいは少し枯れた作りのものが多くて、かつて輸入ビデオで見た字幕無し「ヴィデオドローム」に打ちのめされて以来のファンとしては寂しい思いを続けていたものだった。

今回の「ヒストリー」はそういう意味で言うと満足感は大きかった。けっこう難解になりがちな同監督作品の中でも上位にはいるくらい物語はわかり易かったし、殆どの作品で見られる「序盤の穏やかさ」は健在(後半にある虐殺シーンの連続との対比が極端で面白かった)

リアルな日常が一瞬にして非日常に切り替わるという、そういう映画だったような気がしないでもないが、見ようによってはこれも最近増えてきた「家族映画」というジャンルに属するのかもしれない。久々の佳作。







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2 Comments

じん2ND  

Re:めずらしくその日に鑑賞(02/11)

この作品、私も好きですねー。



クローネンバーグというとどうしても、70~80年代の「肉体変化へのこだわり」をグロテスクに描いた作品が強烈ですよね。



それでも「デッドゾーン」や「戦慄の絆」のように日常が静かに狂っていく様を丹念に描くような作品も見応えがありました。



「ヒストリー~」の主人公にとって、あの小さな家庭での安らぎはかけがえの無い物だったのでしょうね。

暴力で支配する日々と完全に決別すべく行動を起こす彼の姿にジワジワと見入ってしまい、あのラストシーンの後には「うん、良いもん観た!」と思ってしまいました。

あの一家に平和は戻ったのでしょうか…



長くなってすみません。で、最後に…

奥さんのチアリーダー姿には萌えました(笑い)

デハ、失礼しました。

2007/02/21 (Wed) 20:01 | EDIT | REPLY |   

しろくろショウ  

Re[1]:めずらしくその日に鑑賞(02/11)

こんにちは(^^)



仰るとおり肉体破壊から精神世界(もしくは内的宇宙)の破壊描写へ時間と共に変化してきたクローネンバーグの作品カラーが、今回は旨くブレンドされたというか、実にバランスよくまとまっていたような気がいたしました(意味ありげに長々と死体をリアルに見せたりするセンスなんかは「なんにも変わってないなあ」という妙な安心感を覚えたりしましたが・・・)



ホントでもあのラストシーンは良かったですね。



>奥さんのチアリーダー姿には萌えました(笑い)



小さな声でおおいに賛同いたします(__;)

2007/02/22 (Thu) 09:34 | EDIT | REPLY |   

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